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赤くなった顔を隠す様に両手で抑えた。
初対面の人に打つかっただけで無く、気を遣わせてしまうなんて…最低だな、私…うぅ。
まだ此の美形さん、笑ってるし…。
『おい、太宰。そろそろ笑うのを止めてやれ。可哀想だろう』
「い、いえ…大丈夫です。私、何時もこうなので…」
『!お前…真逆…』
「え?私、未だ何も云って居ないよ?」
……え?
何か違和感があると思い、抑えていた顔を上に上げる。
其処に居たのはやはり綺麗な美形さん。
そして、其の後ろにもう一人。
赤銅色の髪に、美形さんと同じ色の外套を着た男性がふよふよと浮いていた。
浮 い て い た ?
浮いている男性とパチリと目が合う。
よく見ると少し透明だった。
あ、無理。
『お前、俺が視えるのか?』
「ひ」
『「ひ?」』
「ひゃああああああっ!?お、おば、おおお化けえええええ!!?」
「ええ!?お化けって私の事かい!?」
初めて“幽霊”と云うものを視た私は、思わず其の場で叫んでしまった。
もう何が何だか判らない。
何故自分が幽霊が視えているのか。
お爺ちゃんは視える人だって事は知ってたけど!けど!私、昔からそんなの視える体質じゃなかったよ!?
ちょーっとだけ憧れた事もあったけども!
な、何で!?
私
______視えてるの!?
恐る恐る閉じた瞼を開けると、矢張り美形さんの後ろに其の人は居た。
夢では無く、現実だったのだ。
「……矢っ張り、視える…。何で?え、本当、に…?」
『…如何やらお前は本当に俺が視えるらしいな』
「むぅ、一寸お嬢さぁん?行き成り私の事をお化けだなんて酷いじゃないか」
『因みに太宰には…此奴には視えて居ない』
あ、此の美形さんは太宰さんと云うンですね。
如何やら本当に、此の人が云う通り此の太宰さんには彼が視えて居ないらしかった。
突然幽霊が視えて混乱する。
お爺ちゃんがそう云うものが視える体質だった事は、話で聞いていたが、真逆自分も視える様になるとは誰が予想出来ただろうか。
引っかかって居るものがひとつだけあった。
あ……お爺ちゃんが亡くなった時に渡された…。
でも、あれはそう云うものでは無かった筈。
だってあれはお爺ちゃんの力で……力?
……否、そんな真逆!
其の力と一緒に体質まで引き継いだとか、そんな訳………ある、の?
実際今起こったのだ。
そんなの…そんなの信じろって無理だよおおお!!
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時