第一幕 補佐直属刀剣部隊 ページ3
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私は今集会で使われている広間にいる。
日が沈んだせいか、リクオは夜の姿で参加している。
メンバーはリクオ、お父さん、おじいちゃん。
それに加えて氷麗、青、首無が側に控えている。
「えー…紹介します。彼らが刀剣男士。何度か話した事あると思うけど、時間遡行軍と戦ってくれた私の…もう一つの家族、です」
改めて紹介するの、なんか照れ臭いな。
刀剣男士のみんなは綺麗に正座で整列してくれた。
他のみんなより一歩先に出てるのが、初期刀の山姥切国広ことまんば、厚藤四郎こと厚。
この二振はみんなの隊長と副隊長だから、よく仕切って貰ってたんだよね。
古株だし。
「現当主奴良組三代目、奴良リクオだ」
「隊長の山姥切国広だ」
「副隊長の厚藤四郎」
「全員紹介したいんですけど、多いのでまたの機会にでもしますね」
よしよかった、ちゃんと自己紹介出来てる。
でも、なんか全体的にピリピリしてるのは気のせい…?
みんな眼つき怖っ。
なんて思っているとまんばが口を開いた。
「早速で申し訳ないが、俺達を主の配下に入れてくれ」
「そいつは、奴良組に入るって事でいいのか?」
「いや、俺達は主にしか従わない。
今はまだ悪いが主の命ならまだしも、あんたに命じられても従うつもりもないし、付くつもりはない」
お、おーい…まんば?
刀剣男士達は頷いて納得した表情をしているが、奴良組の方は眉を寄せた。
「なんだと!?」
「ちょっと失礼よ!この方を誰だと思ってるの!?」
「A様の配下だからとここへ招き入れたものを、その口の聞き方はなんだ!」
そりゃあ怒るよね。うん、知ってた。
だが、まんば達はそれを何とも思わなかったのか、気にせず話を続けた。
「
俺達はそいつが何者かもどう言った奴なのかも知らない。そんな何もわからない奴の配下になれと言われても、信用していないのに出来る訳がない。
それはそちらも同じ筈だろう」
…なるほど、まんば達はリクオがどう言った主なのかを見極めてからにしたいんだ。
「それに俺達はただ我が儘を言ってるんじゃないぜ?
大将が大将だから、この体を貰った時から一生付いて行くと誓ってここに来たんだ。
俺達は折れるその時まで、大将の側にいる」
主、感動した。二振共立派になって…。
そんな二振の啖呵をリクオは黙って聞いていた。
さて、我らが三代目はどの様な判断をするんですかね?
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年9月25日 21時) (レス) @page15 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - 好み過ぎて語彙力どっかに飛んでいきました (2020年6月2日 22時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね! 応援してます! (2019年5月26日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 主〜!灰原哀って子が志保ちゃんですぜ!てか、皆生きてる!ふー↑↑↑↑ (2019年4月14日 21時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年1月31日 15時