9人を照らし続ける太陽 Ⅲ (ページ20)

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パニックパニックページ20

渡辺side

Aから離れる訳にはいかないので半ば無理やり更衣室の前まで着いてきた

中からは嘘でしょ…の声

ビキニとか置いてあんだろーな…あいつももう大人だしそりゃ…

と思ってぼーっと待っていると更衣室のドアが開き

『翔太くん…』

と少しだけ目を潤ませた彼女がドアから顔をのぞかせる

促されるまま部屋に入れば目の前にある衣装ラックには…まぁ、かなりえちえちな下着達

「うっわ、、、、お前まじ？」

思わず出た言葉に彼女は少し苦笑いを浮かべて見当違いな事を言い出した

先方から好きなの1個ずつ選んでって言われたけど選べないなどとぶつくさ言ってる彼女を後目におもむろに青と赤の下着を手に取りこれと渡す

キョトンとした顔でこちらを見る彼女は愛おしい

俺と涼太の色だからと言えばじゃあこれにする！と笑顔になる彼女

その後メイクさんに呼ばれ移動すると

メ「肌綺麗ですね～スキンケア何されてます？」

と、

「色々してますね、美容院もハシゴしてますし、」

今はそれどころではない俺も衣装に目を通してはいないがあれを見る限り俺はもはや裸か？前バリ無しか？待ってまじでパニックになってる今

「……A大丈夫かな」

ただ自分の心配よりも彼女の初撮影がこんな過激なものでよかったのかと心配になる

その後メイクを終わらせた俺達は少しだけ探検に出た

いかにもなセット、照明で少しだけ鼓動が早まる

柄にもなくめちゃくちゃ緊張してんな俺

緊張してたのは俺だけでなくAも一緒で不意にふっかの変顔写真とかない？なんて

うわ、いつか使おうと思って残しててよかった…って思ったよ

ふっかの変顔を見る度ケラケラと笑う彼女

終いには『もーお腹いっぱい！』

いやまだ5枚しか見せてない

でも、緊張解れたらいいか、と思い良かったと言うと

そろそろお願いしますと呼ばれたので重たい腰を上げて現場に向かう

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