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ガチャ、と鍵を開けて樹を中に入れて自身も入れば樹が勢いよくドアを閉めて鍵とチェーンまでかける
『こわ、なに？』
田「師匠と先生から少し聞いてるけどリビングで全部聞く。」
さっきまでの優しさはどうした、と言いたくなったが堪えて黙って彼について行く、と言ってもここ私の家だよね、？
田「何飲む？」
『…ファンタ』
田「はいよ、」
『ってかここ私の家だよ』
田「こまけーことはいいの。」
とまるで我が家のように振舞う樹。
まぁ、彼にそう振る舞われても嫌な気がしないのはきっと何年も一緒にいるから
コトン、と目の前のローテーブルにオレンジの炭酸が入ったコップを置いて隣に座った彼
『えー、っと、言わなきゃダメ？でもふっかとかから聞いてるんでしょ？』
そう言うとまぁ、そうだけどお前の口から聞いときたい、って
『…えっとね……』
少し気が重いけど今日の撮影であったこと感じてしまったこと全て吐くと段々と顔を歪めて言い終われば私を強く抱き締めてごめん、そう呟いた
『あは、樹…それはないよ(笑)』
少しだけ掠れた声で言うとだよなぁ、でもゴメンなと抱き締める力を緩めない彼
『…っ、怖かった…っ』
彼の温もりが感じられたからか安心して現場では見せることのなかった涙が溢れ出して止まらなかった
田「辛かったな、ごめん、言わせてごめん…」
『…もう、投げ出したくなって、嫌だった……、』
そう言うと黙って私の背中を優しくポンポンと叩く彼
『樹が、来るって言うから…、頑張れたの…』
普段なら言わないことも何故か言えてしまってその度に嗚咽が漏れる
その後もひとしきり泣いた私は泣き疲れたのかそのまま寝てしまった
▼
「…もしもし、深澤くん」
深「んー？どしたー？みやのことー？」
「まぁ、」
深「泣いちゃった？」
「はい、泣きましたね、今俺の膝の上で泣き疲れてぐーすか寝てますけど(笑)…あ、師匠」
深「どうした？」
「あべべの誕生日会って来週でしたっけ？」
深「んーや、明後日かな、阿部ちゃん誕生日地方ロケ行くって言ってたから明後日がちょうどいいかなって…大丈夫そう？」
「あー大丈夫っすよ。その日俺ら全員リハあるんで事務所いますし」
深「…おっけー、じゃあ他の奴らにもそれ言っとくわ。……みやのことよろしくな」
「はい、ありがとうございます師匠。じゃ、また。」
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Rika - 初めまして。お話が凄く良かったです。続き楽しみにしてます。 (2020年7月29日 11時) (
レス) id: feb3738261 (このIDを非表示/違反報告)
杠(プロフ) - 美紀さん» こちらの方にもコメントありがとうございます。コメ主様のコメント励みになります、コメ主様もくれぐれも体調にはお気をつけください。 (2020年7月27日 13時) (レス) id: 3a7eb7200f (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さんのSnowManの小説見させてもらってます最高です掛け持ちで大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスと熱中症流行ってるので気をつけてくださいねSixTONES大好きです (2020年7月26日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杠 | 作成日時：2020年7月22日 12時
