末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ36)

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あの後人が少しづつ集まってき始めたのでお兄ちゃんに手を引かれて走って私の家まで帰った

部屋に三人通せば重たい空気が流れ始めた

『何飲む？…って言っても水か炭酸水か北斗が持ってきたお酒しかないんだけど』

そう言うとそんなのいいからここ座って、と樹に促されてそのまま樹の隣に座る

田「あの女の子達が言ったことは気にしなくていいから、な？」

岩「AはSixTONESのメンバーなんだから、胸張ってな？」

『…あ、…りがと…』

森「まぁ器官に虫入ったみたいだし仕方ないか？(笑)」

『さっき笑ってくんなかったのに』

森「ごめんごめん(笑)……でもまぁ、みや？SixTONESは6人じゃなくてみやも入れて7人だから。」

早く帰ってきて、じゃなくて帰りたくなったら帰ってきていいんだよ、そう眉を八の字に下げて言うしんちゃんに心が苦しくなった

『…ほんとはねっ、、…もどりた…い、』

そんなしんちゃんの顔を見た途端止まったはずの涙がまたぽろぽろと溢れ始めて隠していた本音が零れた

田「…」

『もどりたい…っ、みんなと…一緒に仕事したい…っ、』

小さな涙の粒がどんどん大きくなって大粒の涙が目からボロボロ零れ始めた

仕事をしたい、みんなと、みんなと仕事がしたい、その言葉を何度も何度も三人に向かって吐けば三人は何も言わずにただただ私の言葉を受け止めていた

岩「A、落ち着いた…？」

『うん、ごめんね、…泣いてばっかだ』

泣ける時に泣いときななんてしんちゃんが私の頭を撫でながら言った

その時だったお兄ちゃんと樹のスマホが同時に鳴り響いた、きっとお仕事だろう

出ていいよ、と告げて私は寝室に逃げ込んだ

森「みや、入るよ？」

『ん、、』

コンコン、とノックをするしんちゃんに返事をすればベッドに腰かけていた私の隣にしんちゃんが同じように腰掛けた

森「みや～」

『何？慎太郎』

森「本音言うとさ、Aが休んでからすげぇ寂しい」

『っ、』

森「でも、Aは俺らの寂しいとか苦しいよりもつらい思いしてるから無理に戻ってきてとは言わないよ……でもさ、Aが居ないとSixTONESじゃないんだよね」

天井を仰ぎながら言った彼の言葉に私は何も答えることが出来なかった

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