episode27 ページ27
イタチside
『…どうして私には話したの?カカシだっていたのに…。』
どう答えればいいか正直、迷っていた。
子供の頃に会った時、この人は強いと思った。
心の強い人。
5歳迄に数々の死を経験していた。
それはとても辛いことだ…。
だからこそ思ったのだろう。心の強い人だと。
俺は思った…。
カカシさんの、Aに対する気持ちは分かるが…。
“譲れない”
まっすぐAを瞳に捉えた。
生き方が違えばきっとこんな気持ちは芽生えなかった。
出会わなかったら…そう考えただけで怖い。
こんな気持ちになるなんてな。
『…イタチ?』
イタチ「…A、俺は君に一目惚れしたからこそ知ってて欲しかった。」
『…え?』
Aは目を点にして丸くしていた。
俺の一世一代の告白だぞ?
ヒルゼン「ゴホン!…私もいるのだがな…」
三代目は気まずそうに咳払いをした。
ま、まずかった…。
イタチ「す、すみません!…三代目、では。」
ヒルゼン「すまないな…お前には重い荷を背負わせる。」
イタチ「いえ…サスケとAをお願いします。」
『また会える?』
不安そうな顔で聞くなよ…可愛いな。
俺は、いつもの人差し指と中指をくっ付け額に付けた。
イタチ「必ず。」
サスケとは違う台詞を言った。
俺らしくないか?
Aは、嬉しかったのか頬を赤らめながらこう言った。
『約束!』
彼女にとって約束は、とても大切なものだ。
大切にしよう。
微笑むとすぐ俺は部屋を出た。
そして、里を抜ける事になる。
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ミルク - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月9日 15時) (レス) id: ae29243760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜姫 | 作成日時:2019年2月16日 20時