記憶の嘘【サボ】 (ページ38)

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任務ページ38

Aside

「どうして一緒にいかねーんだよー！」

我が儘な…

「ルフィ、おにぎり出来てんぞ？…で、Aちゃんにはお茶も用意してるよぉ～！！」

『…ハートが出てる…ありがとう…』

ルフィが向かったキッチンでは…変わらないルフィが食べ物で遊んでいた。

よく怒ったっけ？

「いやー“俺はキャプテン･おにぎり･ウソップ”だぁ！…誰だァお前はァ？」

「飯だるまだ～！」

「食い物で遊ぶなー！！」

案の定、ルフィはサンジに殴られた。
昔なら私がしてたのに…。

「手伝おうか？」

『あ、私も！』

「いや、一応客人だからな。ゆっくりしててくれ。」

「……そうか。」

“プルプル”

『あれ？電話…？』

しかもこれ…お父さんの？

「A？電話か？」

『うん、ちょっとごめんなさい。』

「後ろの方なら誰も居ないと思うぜ？」

『ありがとう。』

同時に王女…ビビがカルーに重要任務をお願いする為に岸に着けて欲しいとナミにお願いしている最中でもあった。

周りを見て、誰も居なさそうだった。

『よし。』

“ガチャ”

『はい、Aです。ドラゴンさん。』

「《出たか。…すまんが任務に行ってはくれないか？》」

『任務？大丈夫ですが…一体？』

「《…以前からアラバスタについては調べていてな。漸く裏が取れた。だが、命懸けだったようだが…》」

命懸け…。
その言葉に改めて気持ちを入れ換えた。

『で、その者が何の情報を命懸けで？』

「《……A、もし海賊がその国に居座る事が幸せと言っていたら…どうする？》」

いきなり…って、そりゃもちろん。

『よくない！海賊は海を愛し旅する冒険者！エースやサボ、ルフィが夢を見た憧れ！その理屈に反してるわ。そいつ！』

「《…お前の考えが分かった。…任務を伝える。戦士A、アラバスタにて人々の解放を命ずる。…革命があらんことを。》」

そう言って、お父さんであるドラゴンさんは電話を切った。

けど、これで一緒にいられるんだ。…少し嬉しい！

気付くと岸に船を着けていた。