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side.s
先に行ってて、と、大丈夫、と強めに言ったA。休憩する、なんて疲れたように言っていたけど、全然そんな感じじゃなくて。先を歩き始めた樹に遅れるわけにもいかずついて行くけど、どうしても後ろが、Aが気になってしまう。絶対になにかある。
ちょっと前から気付いていた。Aが変わっていることに。樹と水族館に行ったっていうあの時だって。夏祭りの時だって。そうじゃなくても日々のいたるところで。ずっと、何かが変わってるのにそれが分からなくて少しイライラしてしまっていた。
今だって。さっきまであんなに楽しそうだったのに。
「慎太郎君？」
ボケーっとしてしまっていたのか、花ちゃんが俺を覗き込む。上目遣いになるその姿がすごくかわいい。心配そうな顔もすごくいい。いつもなら浮かれてしまう。…でも、今日はどうしてもAが気になる。
森「ごめん、俺やっぱ気になるからAの様子見てくる。」
来た道を引き返そうとすれば、いつかと同じようにヘラヘラしていない、低い樹の声がする。
樹「お前行っても無駄だよ」
森「…無駄ってなんだよ。なんか知ってるってこと？」
樹「知ってるよ。だからあの場から離れてやったの。」
森「なんかあったなら余計俺が話聞いてくるよ」
樹「それが無駄って言ってんの」
花ちゃんのことなんて置いてけぼり。少しひりついた空気になってしまう。
森「…行ってみないとわかんねぇだろ。行くだけ行く。」
ごめんね、と花ちゃんに声をかけてきた道を引き返す。なんだよ。なんで樹が知ってて俺が知らないAのことがあるんだよ。一番近くにいたし全部知ってたはずなのに。ちゃんと言うって言ってたのに。
さっきのオブジェの近くに戻ってきた。そのすぐ近くのベンチに何年も見続けた姿。
森「A、」
呼ぼう、と出た声は思った以上に小さい声になってしまった。なぜなら声をかけるよりも先にAの目の前に大きな人影が出来たから。見たこともないくらい焦ったような感じで。
森「まただ…」
最近、いつもだ。Aを気にすれば気にするほど、その近くにはジェシーがいる。
Aの隣に腰を下ろして絶対に俺たちの前では見せないような真面目な顔をして何かを話した後、Aの髪を撫で始める。それを自然に受け入れるA。あの、樹に壁ドンされていたような照れも見えない。…慣れてるってこと？
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あまは(プロフ) - よしのさん» 最高だなんて…ありがとうございます！もう少しで完結の予定ですが、それまでお付き合いいただけたら嬉しいです！ (2021年12月20日 0時) (
レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - シンプルに最高な作品に出会ってしまいました！！！ありがとうございます＾＾お身体ご自愛ください！ (2021年12月17日 11時) (レス) @page45 id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - hohoさん» 私もしばらく前に学生生活を終了した身なので記憶を引っ張りながらですが、そう思っていただけてすごくうれしいです！こんな作品ですが癒しになっているなら幸いです(笑)育児がんばってください！ (2021年12月16日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
hoho(プロフ) - きゅんきゅんを何処かに置いてきた私の癒しです笑。こんな高校生活送りたかったー！って思いながら育児頑張ります( ^ω^ ) (2021年12月15日 18時) (レス) id: 80be9b38a5 (このIDを非表示/違反報告)
天羽(プロフ) - ありありさん» 凄く嬉しいコメントありがとうございます！！すごく励みになります！また書きたいお話はあるのでしばらく後になってしまうかと思いますがジェシー落ちは書く予定ですので気長に待ってもらえたら嬉しいです！！ (2021年12月15日 14時) (レス) id: 13830d60cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2021年11月7日 2時
