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…ほんとにすごいこと言う。あんまりにもまっすぐに目を見ながら言うから頷くしかできなかった。
頷いたのを満足げに確認してまた花火を見る。つられて私も見る。柳のような花火。なんとなく、終わりを感じる。
その予想は当たってその後何発か上がった後、花火は終わった。自然に集合して誰かが「帰るかー」なんて言ったのをきっかけにみんなで足場の悪い道を歩いていく。
「あ、私親近くいるみたいで…一緒帰るね」
少し歩いてから花がそんなことを言う。小さく手を振りながら小走りで 駆けていく姿を見送ってから。そこからがしんどかった。慎太郎の口が止まらない。ここにいるメンバーは知ってるから、なんて言いながら私がいないうちの、そして花火を見ている時の花のことをノンストップで。
視線を逸らせば京本君と目があった。「助けて」という視線を送るも、手で×を作られてしまった。少しくらい助けてくれてもよくない？わざわざ先を歩く人たちに声をかけるわけにもいかないし、…諦めて聞くしかないか。
ジ「じゃーね！」
少しずつ、解散していく。ジェシーと別れるとき。手を振っていたらジェシーが笑って電話のポーズをした。…完全に目が合ってるし、私に向けてる？でもその意味が分からないままジェシーの姿は見えなくなった。
二人になれば余計止まらない慎太郎の口。家の前で解放された時には疲れ切ってしまっていた。部屋に入ってすぐ浴衣を脱ぎ、髪の毛もほどいて、化粧も落とさずベットへ。
「つっかれた…」
化粧落とさないと、あとお風呂にも入らないと…。なんてボーッと考えていれば小さくバイブ音が聞こえる。巾着に入れたままの携帯を何とか取り出す。
「ジェシー！？」
表示される名前に驚きすぎて思わず正座をする。そして通話ボタンを押す。
「もしもし？」
ジ『あっ！でたー！』
「そりゃ、かかってきたら出るよ…。で、何の用？」
ジ『え？…別に、なにも？』
「はぁ？ひま電？」
ジ『俺、電話するって予告はしてたじゃん』
「はい？」
ジ『ほら、別れるとき、ジェスチャーでさ』
「…あれ、そういう意味なの？」
あのポーズはそういうことだったのか。と納得すると同時にそれだとしても、かけてくる意味は？と疑問になる。
「何の用もないのに？」
思った疑問をそのままぶつける。
ジ『だってー、話したかったから？帰りずっと慎太郎と話してたじゃん。』
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あまは(プロフ) - よしのさん» 最高だなんて…ありがとうございます！もう少しで完結の予定ですが、それまでお付き合いいただけたら嬉しいです！ (2021年12月20日 0時) (
レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - シンプルに最高な作品に出会ってしまいました！！！ありがとうございます＾＾お身体ご自愛ください！ (2021年12月17日 11時) (レス) @page45 id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - hohoさん» 私もしばらく前に学生生活を終了した身なので記憶を引っ張りながらですが、そう思っていただけてすごくうれしいです！こんな作品ですが癒しになっているなら幸いです(笑)育児がんばってください！ (2021年12月16日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
hoho(プロフ) - きゅんきゅんを何処かに置いてきた私の癒しです笑。こんな高校生活送りたかったー！って思いながら育児頑張ります( ^ω^ ) (2021年12月15日 18時) (レス) id: 80be9b38a5 (このIDを非表示/違反報告)
天羽(プロフ) - ありありさん» 凄く嬉しいコメントありがとうございます！！すごく励みになります！また書きたいお話はあるのでしばらく後になってしまうかと思いますがジェシー落ちは書く予定ですので気長に待ってもらえたら嬉しいです！！ (2021年12月15日 14時) (レス) id: 13830d60cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2021年11月7日 2時
