【嘘の裏返し】 ページ16
坂本「捕まえた！！」
「ひゃっ？！」
そんな声と共に背後からいきなり抱き締められる。小さなAはすっぽりと収まるサイズで、よく他の選手からもこうやって抱き締められていた。
「さ、坂本さん……お久しぶりです」
坂本「ん、久しぶり。一段と綺麗になったんちゃう？」
「冗談はやめてください……」
坂本「本心や本心」
笑いながらAを解放すれば、恥ずかしそうに坂本を見上げる。小さな体で自分を見上げるその姿に愉悦が込み上げ、無意識にくつくつと笑っていた。
巨人とオリックスの交流戦。坂本は真っ先にAの元へ行こうと心から決めていた。オリックスのセコム？そんなものは関係ない。そう言いたげに人目も気にせずAと絡む。
坂本「……Aはさぁ」
「はい」
坂本「結婚とか考えてへんの？」
「け、結婚？！」
坂本「アホ、声が大きい」
結婚というワードに数人の選手や職員たちが振り返る。坂本に窘められ、Aは小声で謝ると顎に手を当てて考えた。
「考えた事なかったです……」
坂本「Aに好意を寄せる奴は馬鹿みたいにおるから選び放題やろ」
「選び放題だなんて言い方やめてください…。でも三十歳くらいまでにはしたいです……結婚……」
坂本「ふはっ、すまんすまん。でもそーか、三十路までね。もしそれまでに相手がおらんかったら＿＿」
意味ありげに笑う坂本に怖くなり一歩下がる。坂本はそんなAの腕を引いて抱き締めた。腰に手を回して逃げられないようにし、耳にかかる絹糸のような黒髪をどかす。既に紅く染まりつつあるAの耳に口を寄せて、誰にも聞こえない声で呟いた。
坂本「俺と結婚しよか、A」
ショート寸前のAは林檎の様に顔を赤くする。口を開いて何かを言いかけたが、紡ぐ言葉が思い付かなかったのかそのままユニフォームに顔を埋めた。
「心臓に悪いです……」
坂本「…………嘘に決まってるやろ」
「……！そ、それくらい知ってます……！」
坂本「…まぁ、本当に困ったらいつでも相談来てくれればええからな」
「………ありがとうございます」
坂本(………嘘なんかじゃないけどな)
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Rey - 坂本勇人選手を出してほしいです!! (12月30日 22時) (
レス) id: 3fec1b3175 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - はじめまして、四季と言います。最高です。これから応援してます!! (12月6日 0時) (レス) @page24 id: 0b6716a94a (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - めちゃおもろいです！ (12月1日 20時) (レス) @page16 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お話好きなので消すのだけはどうか勘弁してください、、、、🥹 (12月1日 2時) (レス) @page15 id: d065f594fe (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 小木田世代の話好きです🥹🫶🏼🩷 (12月1日 0時) (レス) @page15 id: dfc3189701 (このIDを非表示/違反報告)
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