もう親友なんて思わない

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前までの威勢はどこにいったの？

彼女と会ったら面と向かって言いたい。

保健室ですれ違った時に言われた"調子にのらないでね"という言葉。

あの時まではまだ、彼女特有の威圧感があった。

だが今はそんなものが感じられない。

作品に悪戯されただけで、あんな病むか？普通。

スラスラと問題を解きながら私は考える。

ザァーと雨が降り始め、空気が冷え始める。

…謝ったほうが、いいのかな。

なんだかんだ言って、私と占ツクを引き合わせてくれたのは彼女なのだ。

彼女には感謝しなければいけないのに、その恩を仇で返している。

自分の性格の悪さにはとっくに気付いていたが、こんなにも性根が腐っているとは自分でも驚きだ。

彼女が私の作品を消したのが発端だ。

いや、それより前にもなんかイザコザがあったような…。

もう忘れてしまった。




…どうしよう。

私の言葉は淀んだ教室で靄のように消えてしまった。

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