笑ってないで助けてください。【東雲彰人】

１３枚目 ページ14

「...病院、行くか？」

「お前マジで顔真っ赤。」

それは貴方がDキッスするからです。

「...うん...」

おい本当にホントに自分どうしたんだよぉぉ！！

「ほら」

...は？

出されたのは東雲の背中。

そして現在時刻は11時。

つまり、救急病院に行かねばならぬ。

ここから救急病院までは徒歩で早くても20分。

タクシー呼べや！！

「...重いからいいよ」

「いや、絵名おぶって走れたから大丈夫」

うん、絵名さんは軽すぎるんだよ。

本人は着ぶくれ心配してるみたいだけどね...？

「...じゃあ、お言葉に甘えて」

ねぇ私！！冷静保てよ！！

私は！！彼氏も居たことないわけ！！

初キスは今日だったけど、異性におぶられたことなんて20年弱生きてきて一度もないわけ！！

「うわぁ」

すごいスピードで走るやん。

スピード違反ですよ((

…そういえばこの人、体育祭で天馬先輩おんぶしてた気がする…

なんかもう病院見えちまったよ。

「西宮Aさーん、診察室へどうぞー」

「本日はどうしましたか？」

「えっと…が…なって…で…(長いため省略ッッッ)」

「…西宮さん…」

「あ、はい。」

「それは…」

「恋ですね」

「…はぇ？」

思わず間抜けな声を出してしまった。

「あ…ありがとうございましたｯｯ」

逃げろ逃げろ…ちゃっちゃと

「おいA…大丈夫だったのかよ」

「あっはは☆大丈夫ぅ…」

「看護師さん、ご迷惑おかけしましたぁぁぁ！！」

「東雲、今日はありがと。じゃあね！！！」

「お、おい！！待て、走るな！！」

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