こんな事あったらいいなの夢ストーリー詰め (ページ3)

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黒バスページ3

帝光中の時期くらい
主人公は帝光中の先輩とか、恩師とかそういう系で

僕達はキセキの世代などと讃えられた。

僕にもシックスマンなんて呼び名が生まれて、プレーをものにすることが出来るようになってきた。

しかし

「オラおめェら!!!動きが甘ぇぞ!!もっと周りを見ろ」

たまたま顔を出しに来ていた虹村先輩達に怒号を飛ばされる。

「はいそこー、ワンマンで突破しなーい」

顔を真っ赤にする虹村先輩と対称的に、やる気があるのやら無いのやら。

「そんなんだったら秒でボール取られっぞー気をつけろぉ」

こんなやる気のない指導でも、聞き逃す事は出来ない。

何故ならこの先輩は、能力が覚醒した青峰くん相手に、互角の戦いを見せたからだ。

本気になったら強いひとの典型。

「そこー、その体制じゃシュートに切り替えらんねぇだろ?考えろばーか」

「オラそんな甘っちょろい動きやんねぇ方が良いぞー体力の無駄だぁ」

腹立つ様な言い方をしていても、言い返せない。事実それは的を得ている。

「はいばーか。お前ら全員ばーか」

小学生レベルの罵倒をしてくる辺り、とても先輩とは思いたくない。

「アイツ、ホント何しに来てんだ......嫌がらせか?」

隣に並ぶ青峰くんも苦い表情をして先輩を見る。

「まあ、先輩はそう言う人ですから」

「実力がある分、何も言い返すことができないのだよ」

「あー懐かしいねぇ、峰ちん特によく怒られてたし」

「実際、先輩方が来てくれる分、俺たちも助けられる事は多い。俺も虹村主将に相談したい事もあったしな」

自分はベンチに脚を広げて座っている先輩に、溜め息が出ないといえば嘘になるが、慣れてしまった部分もある。

さらに僕らは先輩の事情を知ってた。

先輩の父親は、バスケ選手を目ざしていたが挫折した。
その代わり、自分の子供をプロにすることで、自らの過去を無駄では無かったと肯定しようとしている。
小さい頃から容赦なくバスケの真髄を叩き込まれ、恵まれぬ体格をカバーする実力をつけた。

だが、本人曰く「父親は才能を見極めることが出来なかった。自分には才能のさの字もないし、その差を埋められるほどの技術は身に付けられなかった。」と。

嘘をつけ。

じゃああの青峰くんのシュートをはじき飛ばした手はなんだ。

紫原くんのボールをカットしたのはなんだ。

赤司くんを追い込んだ足さばきはなんだ。

先輩は、自己評価が低すぎる。

本当は、キセキの世代何かよりもずっと強いのに。

父親に対する反抗心が、先輩の能力を引っ張っていた。