【あんスタ】すいません、メイト行くので休みます。【悪女】

「六日」　メイトに行ってきます。 ページ7

小「おはようございます。おねぇちゃん。」

鳴「あら〜また新しいキーホルダーにマスコット。いいわねぇ〜頑張れることがあるっていうのわ！」

小「…そう……ですか。」

うつむいてそう答えた朝。

おねぇちゃんとは家が比較的近い。

おにゅーのマスコットにいち早く気づくとこあたりは本当に女子力が高いといえる。

…負けてますね、ハイ。

なぜ悲しそうに答えるかというと、

決まっているじゃないですか。

傷がまた一つ、二つと言わんばかりに増えていたからです。

傷が歩くたびに包帯と擦れて痛い。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいいたいいいたいいいたいいたいいたいいいたいいたい

それを表に出しちゃいけない。

一生懸命堪える。

ぐっと歯を食いしばれば、なる子ちゃんが

鳴「どうしたの？そんなに顔をしかめちゃって。せっかくのお顔が台無しよ？小町ちゃん♪」

小「…はい……あ、おねぇちゃん。一つお願いしてもいいですか？」

万が一の保険を掛ける。

本当に万が一の。

驚いた顔で優しく、「どうしたの？」と問いかける。

小「もし、私が居なくなったら真っ先に見つけてください。始めてあなたと出会った場所にいるので。…いなくなっちゃわない様に頑張りますけど。」

鳴「も〜小町ちゃんどうしちゃったの？いったい何か困ったことでもあった？」

小「いいえ。もしもの話をしたまでですから。でもそのときはよろしくお願いしますね。きっとこんなことおねぇちゃんにしか頼めませんから。」

玄関前についてしまった。

いつの間にか。

上履きを履き替えた。

小「私、よるところがあるので。それではまたお昼に。」

鳴「えぇ！またお昼ね。」

そう言っておねぇちゃんとは反対の方向へと向かった。

そこには空き教室しかなかった。

…使われることのない。

先生たちも近寄ることのない。

生徒だって勿論。

その教室には私の血糊しかない。

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