43.nb ページ43
もう頭がこんがらがって、収集がつかなくなってきた。
一回整理しないと、意識がどこかへ旅立ってしまいそうだ。
なに、結局蓮は亮子のことが好きなの？
ラウ子は蓮が好きで、亮子が樹にフラれて。
で、ラウ子が亮子のことを怒らせた。
その原因はラウ子が亮子の手のことをイジったことで、亮子が謎に爆発して変な感じになった....と。
....あれ、待てよ。
これってもしかして....
いつの間にか俺の隣に座っていたサクマに、今唐突に思いついたことを耳打ちする。
「....翔太くん、それ今すぐ皆に言ってみるワン！」
「はぁ？嫌だよ、あの中には絶対に入りたくない。」
「気持ちはわかるけど....でも、そうでもしないと何も解決しないワン。」
「って言われてもなぁ....」
どんどんヒートアップしていく二人と、だんだん手に負えなくなって焦り始めている蓮。
俺は小心者な上に口下手だ。
こういうの、全然向いてない。
こっそり部屋を出てしまおうと思い立ち、腰を上げた時だった。
「皆ぁぁぁあああっ！！ちゅうもぉぉぉぉぉおおおおおおおく！！！翔太くんが何か言いたいことがあるみたいだワン！！！」
耳がふっ飛んだかと思った、うるせぇ。
....サクマ、お前マジで恨むわ。
一斉に全員の目が俺を見る。
怖い、早くここから逃げ出したい。
「何、兄ちゃん。」
蓮が助けを乞うように眉を顰める。
うわぁ、これ何か言わないと絶対状況変わらないやつだ....。
「いや....あのさ、これって結局家の手伝い俺ら全員で分担したら済む話じゃね？って思って....。そりゃあ母さん的には安心して任せられる亮子に頼みたいんだろうけどさ。でも、亮子だってあと何年うちに居るかわかんねぇじゃん？もしかしたら他県の大学に行くことになるかもしれないし、就職とか結婚とかで家から出る可能性はゼロじゃない。俺らだって一人暮らしすることになるかもしれないんだから、今のうちに色々できるようになっておいた方がいいに決まってるし。仕事減ったら手も荒れねぇんじゃねぇの？....あれ？響いてない感じ？」
一気に喋ってから皆の顔色を窺うも、なんだか微妙な雰囲気だ。
え、俺変なこと言っちゃった感じ....？
「....兄ちゃん、それみんな気付いてるけどあえて言わなかったやつ。」
「そう....ラウ子、それ亮子さんに言わせたかった。」
「私はラウ子に言わせるつもりだった。」
....俺は今、完全に空気を読めない奴になってしまったようだ。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
