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結局俺は蓮の押しに負け、着替えさせられて無理矢理朝飯まで食わされた。
朝はそんなに食欲無いってのに。
それから亮子の部屋に連行されると、ラウ子以外の三人が揃った。
亮子はベッドに、俺は勉強用の椅子に腰掛けた。
蓮は立ったまま、壁に寄りかかっている。
「まずは兄ちゃんと姉ちゃんで話して。」
「俺は何も言わなくていいんじゃねぇのか。」
「姉ちゃんから話があるんだってさ。聞いてあげてよ。」
「....なんなんだよ。」
朝から面倒なことに巻き込まれて、俺は今相当不機嫌なんだろうな....と、ぼんやり考える。
「....私、翔太のことまだ許せない。」
「俺何かしたっけ？」
「やっぱり覚えてないんだ....」
「だから何が。」
「男の子が思ってる以上に、こっちは自分の見た目にすごく気を遣うんだ。そういうことに関しては、すごく敏感なの。だから先週、結構傷ついた。正直立ち直れるかどうかも不安だった。」
「あぁ....髪型のこと？俺はただ思ったことを言っただけなんだけどな。まぁ、傷付けたなら悪かったよ。」
「それだけじゃないよ....翔太、前に私のツインテール褒めてくれたことがあったの。だから余計に悲しかったんだけど....これは覚えてないよね、さすがに。」
「えっ....ごめん、いつの話？」
「幼稚園とか、それくらい前。」
「はぁ！？覚えてるわけねぇだろ、そんな昔の話。」
「だよね....」
「お前、もしかして小さい頃俺に褒められたの覚えてたからずっと変えなかったとか....まさかな。」
「....そのまさかだよ。」
「マジかよ....」
「翔太が『一番似合う』って言ってくれたのが嬉しくて、私はずっとこのスタイルを変えなかった。....だけど翔太自身が忘れちゃったなら、もういいやって思う。子供っぽいってのもわかる気がするし、北美達との喧嘩も私が悪かったって認められる。」
「....そっか。なんか....悪かったな、色々と。まさかそんな昔の話持ち出されるとは思わなかったけど、でも亮子がそんなに俺の言ったことを気にしてるなんて知らなかった。ごめん。」
「うん....私こそごめん、揚げ足取るような真似して。」
一呼吸おいて『終わったよ』と蓮に視線を送る。
蓮は軽く頷いて、俺を元々蓮が立っていた辺りに座らせた。
ご丁寧にクッションまで添えて。
「....俺、ラウ子呼んでくる。」
ラウ子の名前が出ただけで空気がピンと張り詰める。
できることなら、今すぐ部屋に戻って眠りたい。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
