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紅葉様と私9〈タイトル変えました。〉 ページ10



タクシーから降りて急いで紅葉様のご自宅に戻った。

戻って荷物を片付けていると、固定電話が鳴った。

慌てて取ると紅葉様のお声が聞こえた。


「もしもしAかえ…?!

どうしたのじゃ…先程からいくら電話をかけても出ぬから心配したぞ…。」



『ぁ…、す、すみません…あの…少し寝ていたみたいで…!』



なんて下手くそな嘘なんだろ。そう思ってしまったけどし仕方がない。


「ふふっ、お昼寝かえ?

それなら邪魔して済まなかったのう…今日は少し早く帰れそうじゃ。だからいい子で待っているのじゃぞ。」




プツンと切れて無機質な機械音と雑音が聞こえた。どうやら怪しまれなかったみたいだった。


『はぁ…良かった。

あと一歩遅かったらきっと怒られてたはず。』




紅葉様に怒られることが私の中で1番の恐怖にちがわない。

あの美しい顔から微笑みが消えた時



私が《用済み》なんだと錯覚してしまうから。



紅葉様が微笑まれるために私は存在価値を見いだせていて、存在価値がなくなった時は



紅葉様が私に失望をした時。




ビクビクしながら私は過ごしていた。


紅葉様は「母上のように思ってくれてもよい。」と言ってたが。分からない。



母親もその温もりも。



ただ残っているのは




みんなで笑って一緒に作った咖喱ライスを食べたあのザワザワした映像だけ。




私は、私は寂しいんです。


紅葉様が唯一尊敬する人なのです。




だから私を見てください。






______泉鏡花を重ねないで。

中原様と私10→←私と〇〇8



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 尾崎紅葉 , 初恋抹茶   
作品ジャンル:アニメ
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まがおちゃん - めちゃくちゃすこです…!更新待ってます!! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私、鏡花ちゃんも中也さんも、和装少女も好きなんで、この作品、好きになりました! (2018年7月21日 1時) (レス) id: d9fe0571d4 (このIDを非表示/違反報告)
中原中也の帽子 - めちゃくちゃ続き気になります……!!!更新待ってます (2018年3月11日 19時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイスココア - めちゃくちゃ好きです!更新待ってます!!! (2018年3月4日 23時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あ、、、、切ない、、、 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 21f68f96dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月12日 20時

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