10話 ページ11
・
『太宰…治?』
聞いたことない名前に、思考は停止するばかりだった。
「君も災難な子だねぇ、よりによって中也に捕まるなんて。
これじゃあ籠の中の鳥じゃないか。」
クスクスと笑う太宰さんという方は中原さんとどんな関係なのだろうか、中原さんを知っているなら高い確率で裏の人間だ。
『私にどんなご用事で…?』
冷静に装うと、今度は太宰が目をぱちくりさせ今度す盛大に笑い出した。
「まだ分からないのかい?
_______君を鳥かごから連れ出しに来たのだよ。」
気障で甘いセリフを吐き捨て、私の手の甲に手を重ねスルリと撫でた。
少しかさついた肌の感触が伝わりこそばゆくビクリとした。
「さぁ、中也に気付かれる前に行こう。」
どこに連れて行かれるのかは分からないがこの家から抜け出せれるなら願ったり叶ったりだ。
階段を降りていると、ガタガタガタッ と音がして下を見ると置くの少し空いた部屋から椅子に縛られてる相塚さんの姿が見えた。
『相塚さん…!?』
駆け寄ろうとするが引き止められ、苦い顔をする太宰さんの姿が映った。
「気絶させたはずなのだがしぶといね君。」
「A様から離れてください。
いくら幹部の貴方様でも許しません。」
ガタガタと無造作に椅子を動かすもきつく縛られたままだ。
「威勢のある部下で感心なのだが、そのような姿で言われてもねぇ。
__________邪魔だ。」
パチンっと音が鳴ると背後から黒服が相塚さんを包囲した。
腰につけてある拳銃がこれからすることを知らせた。
私はそこから目隠しをされ、抱き上げられ恐怖に渦巻かれながら声をあげず身を任せた。
500人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫桜 - 更新、待ってます! (2018年7月26日 10時) (レス) id: e6d0a47f92 (このIDを非表示/違反報告)
誘宵(プロフ) - つづきが気になります!頑張ってください(>_<) (2018年2月13日 0時) (レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
埃 - 続きが気になって仕方がないです!更新頑張って下さい! (2017年11月27日 22時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
夜蜜姫(プロフ) - 更新して欲しいです。お願いします。 (2017年9月27日 17時) (レス) id: e230e4a314 (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 初恋抹茶さん» 更新待ってます! (2017年8月23日 2時) (レス) id: 122e18d340 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ