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廉「なあ、A。お前バイト辞めたん？」
大学二年生の一学期。
授業が終わったばかりの講義室。
「うん、辞めた」
怜「えー！やめたの？」
「そう、なんか頭回らなくなってさあ」
授業が難しくなってついていくのに必死になった。
高校生の時からとある本屋さんでバイトしてたけど、さすがに勉強しないと単位落としちゃうなと思って辞めることにした。
けど、お金は欲しいからシフト制じゃなく短時間の上家で出来るバイトに乗り換えただけで特別な理由はない。
「時間配分が下手になったらしいの私」
廉「ほ〜」
「とりあえず、勉強しなきゃダメだと思って」
怜「へ〜」
聞いてきたくせにあんまり興味なさげな二人の返事を聞いて顔を歪ませると、二人は顔を見合わせてククッと笑った。
うっざ。なんなの。
「じゃ、私学食行くんで」
怜「ちょっと待ってよ」
廉「置いてくなやっ」
同級生の廉とながつ。
二人ともエッッッライイケメン・・・らしい。
まあ私からしたら憎たらしいガキなんだけども。
なんで仲良くなったかはあまり覚えてない。
気づいたら3人で行動してた？まあ、それだけ。
履修が全く一緒で、大体は一緒に行動してるだけ。
完全に学校だけでの付き合いだし、一言で言うと悪友。
ご飯を口に入れながら、会話をポンポン広げる彼らを緩く見つめた。
怜「おれ、明日デートなんだ〜♡」
「ふーん」
廉「へぇ〜ええな。俺、あっちテスト期間中だもん」
怜「じゃあカナちゃんと会えてないんだ？」
廉「おん。部活もやってるしな。JK意外と忙しい」
「・・・、」
そう。二人には彼女がいる。
一年も一緒にいるのに、どっちかとどうなることもなく完全に「女」として見られてない。
ながつには一個上の年上彼女がいて、廉には二個下の年下彼女がいる。
・・・で、私は同い年しか好きになれないっていう。
最初二人とつるみ始めた時はどっちかとどうかなっちゃうのかなーと淡い期待を抱いてたが、この1年で二人ともよその女とカップリングしちゃって。
で、私に言い寄ってくるのは・・・まあ居ないってわけじゃないけど。なんか違うというか、、、好きになれる気がしなかった。
怜「ねえ、Aは？」
「え？何？」
廉「なんや〜？今日ぼーっとしすぎちゃう？」
怜「ちゃんと聞いてろよ(笑)」
ながつは「だから、好きな人！」と私をまっすぐ見て声をあげた。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
