受付嬢の私とエリートの彼 (ページ7)

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綺麗な佐久間さんの顔が離れていくのが見えて、キスされたんだって気付いた。

佐久間「隙しかないねぇ、Aちゃん。」

『な..んで、いま...』

佐久間さんに触れられている腕と頬が熱を帯びる

佐久間「ノコノコ部屋まで着いてきて、俺がシャワー浴び終わっても律儀にまだいたし、挙げ句の果てには簡単に唇奪われて...もう少し警戒心持てよ。
あ、それか期待しちゃってた？(笑)」

『は？』

はい、頭にきた。

無理やり店から連れ出したのもこいつだし、とって食わないって言ってここに連れてきたのもこいつ。

終電逃したのもこいつのせいだし、
もうここは一発やるか。

『あの、お言葉ですけど！あなたが「男がさ...」』

『え？』

また話遮られた

佐久間「男が言う”とって食わない”とか”安心して”って言葉。

簡単に信じない方がいいよ。」

さっきまで余裕ありげに上がってた佐久間さん口角はもう元に戻っていた

なんだか正論をかまされている気がして何も言い返せない

佐久間「キスしたのは悪い。ただこの時間に女1人で外歩くの危ないから、泊まっていきなよ。もう何もしないから。」

はい、シャワー浴びな。って言いながら、佐久間さんは私から鞄を奪い、私をバスルームに押し込んだ。

確実に振り回されているのになぜか嫌な気分にならないのはなんでだろう。

あぁ、いつか悪い男に騙されそうだな私。