受付嬢の私とエリートの彼 (ページ43)

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佐久間「今日はこの後現場を下見して、夜は映画祭に関わる人との食事会があるから、荷物置いたらすぐ出発するよ。」

『はい』

佐久間さんがドアを開けてくれて、部屋の中に入ると広がっていた光景に目を疑った

『えっ、和室...？』

てっきりツインだと思っていた私は驚きを隠せなかった

佐久間「なんか言いづらくて。ごめん。」

佐久間さんは別に悪くないのに謝らせてしまったことに申し訳なくなる

『温泉街だからそうですよね...！なんか、修学旅行みたいでいいですね』

なんならお風呂も大浴場だし変に気を使わなくていいかも

その後は、現場を下見したり、運営の人たちと話し合ったりして、なんだかんだで夕食の時間になっていた

お座敷の個室でざっと15人くらいが参加をしていた

「おぉ〜佐久間くん、久しぶりだね」

佐久間さんの隣に座っていると、部長クラスと思われるおじさんが話しかけてきた

佐久間「高橋さん、ご無沙汰しております。うちの新人社員の佐藤です。佐藤さん、こちらは株式会社SNOWの高橋さん。」

『はじめまして、佐藤Aと申します。』

高橋さんと名刺交換を済ませたのち、他の人への挨拶周りを佐久間さんとした

飲み会も中盤に差し掛かった頃、佐久間さんはお偉いさんに呼ばれてお話中。

私はというと、さっきから高橋さんに飲まされて若干酔いが回ってきているところ

高橋「佐藤ちゃん飲みっぷりいいね〜お、こんな所にいい酒が。」

そう言って高橋さんが手にしたのはアルコール度数の高いウィスキー

それをグラスに注がれて、目の前に差し出してくる

正直かなり気分が悪くなってきている....。

だけど、断ったらうちの会社の印象まで悪くしてしまうっていう考えでここまで飲んできた。

『ははっ、ちょっと注ぎすぎじゃないですか〜？』

って遠回しに抵抗を見せてみたけど

高橋「佐藤ちゃん、これも飲めないの？」

なんて言われてしまって、恐る恐るグラスを手に取る

意を決して口に運ぼうとした時、横からそれは奪われて

『佐久間さん....!!』

私の代わりに佐久間さんが一気に喉へ流し込んだ