31~JM~ ページ31
昨日やっと回復して、今日からリハビリが再開された。
2日間熱は下がらなくて、3日目にやっと熱が下がった。
それでも、身体の倦怠感は抜けず、昨日までずっと休んでいた。
久々のリハビリに、筋肉が固まってて、またうまく動かせなくなっていた。
前までだったら、それだけでイライラしてたと思う。
でも、今はそんなことどうでも良かった。
熱を出した初日。
ちゃんと意識はあったけど、熱のせいで頭がずっとボーッとしていて、自分でも思っていないことが口から漏れてばかりだった。
でも、それが自分の本心なんだとすぐにわかった。
『はぁ〜』
リハビリを終えて、部屋まで戻ってくると、思わずため息が漏れた。
今は車椅子を自分で操作できるぐらいまでは回復して、リハビリの行き帰りは自分で動かしていた。
でも、さすがにベットに自分で戻ることはまだできないから、ヌナにやってもらっている。
『ヌナ〜?』
部屋に戻ってもヌナの姿はなく、廊下に出て呼んでも、ヌナはいなかった。
『どこいったんだろ。』
部屋の中で待っていよう。
そう思って部屋に戻ろうとしたとき、エレベーターが到着を知らせる音がした。
「ソンベっ!真面目に聞いてくださいよ!」
そこから出てきたのは、ヌナと担当医のミンス先生だった。
「ちゃんと聞いてるよ。だから何回も言っているだろ?お前が悪いんだって、まあ俺はそんなこと許すつもり無いけどな。」
「なんでソンベが許さないですか。更にわけわからないですよ。」
肩が触れ合うぐらいの距離で、2人は楽しそうに言い合いながらやってきた。
部屋の前にいる俺には気がついていないようだった。
『ヌナ。』
そう呼んで、ヌナは初めて俺の姿に気が付いた。
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作者名:ミルキー | 作成日時:2018年5月2日 8時