あなたの幸せを ページ10
Aside
目を開けると和室の天井
(あ、気失ったのか...)
ふと左側に気配を感じ目を向けるとこちらに
背を向けてすわる銀ちゃんの姿
私が起きたのにはまだ気付いていないらしい
...きっとこの後する話はこれからの事だろう
まだ聞きたくない
うん、今のうちに逃げよう←
だがしかし。気づかれないようにそっと出る
のはほぼ無理だ
となると強行突破だ
(...よし)
覚悟を決めばっと布団を出て右側の襖
へダッシュ
襖に手を伸ばし勢いよく開け________
ようとしたのだが反対の腕を掴まれそれは
叶わなかった
(終わった...)
後ろから腕を掴む銀ちゃんの方は向かず襖に
体を向けて俯く
銀「...俺、お前と 「わかってるから」...え?」
「言いたいこと分かってるから、だから、
言わないで、聞きたくないの。」
"別れよう"の言葉を耳にしたくない
分かってるから、さ。
すると掴まれていた腕を引っ張られ銀ちゃん
の方を向かされる
顔が見れなくて下を向いてしまう
銀「...Aは、俺と別れたいか。」
ぼそっと呟くような声で言ってきた
「...私が、銀ちゃんの幸せを壊す事になるなら
いつでも別れる覚悟でいる.....つもり。
無理に付き合わせたくない。」
たとえ幸せの元が私じゃなくとも銀ちゃんが
幸せならそれでいいのだ。
銀ちゃんは はぁぁ、とため息をついて私の顔を
覗き込むように屈んだ
...今の言葉、重かったかな
面倒な上に重い女、最悪じゃないか。
自分の醜さに涙が出てくる
すると
銀「そうじゃなくて、Aが別れたいかを
聞いてんの」
俺の幸せとか関係無しにな、と言われた
その聞き方ずるいよ
「......。」
そんなの別れたくないに決まってる
けどこんな我儘を言って困らせたくはない
私が無言になると銀ちゃんはさっきとは違う、
しっかりとした声で
銀「あんなこと言った直後で説得力ねぇけど、
俺とんでもなくAが好きなんだよ。
Aがいない生活とか考えられないくらいお前
に惚れてて。 なのにAを傷つけてばっかで
逆に俺がお前の幸せ壊してんじゃねえかって。」
でも、と銀ちゃんは続けた
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抹茶(プロフ) - あざーす!!! (2020年3月9日 8時) (レス) id: ba0eed2e75 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 抹茶さん» 性転換篇てきなやつですね!!神楽ちゃん達もかっこよく変わるって事ですよね、お任せください!!次の章かその次の章で書けると思うので少しだけお待ちください! (2020年3月8日 21時) (レス) id: bfd013dd5f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - 銀ちゃんが女で主が男になるやつ書いて下さい。神楽かっこよくしたげてーーーーーーーーーーーっっっっ!!!! (2020年3月8日 20時) (レス) id: ba0eed2e75 (このIDを非表示/違反報告)
わかさん(プロフ) - 共感のオンパレードです。1本1000円だったとしても買います、絶対、うん。 (2019年12月25日 16時) (レス) id: bfd013dd5f (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 高杉のヤクルコ欲しいです。 (2019年12月25日 15時) (レス) id: c9e6634d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかさん | 作成日時:2019年11月20日 22時