蝶柄の着物が似合う君 8 【坂田銀時】

怯えの正体 ページ6

新八side





銀さんの糖分禁止生活7日目､つまり最終日の朝







｢あ！だめだって銀ちゃん！！｣

銀｢ちょっとぐらいいーじゃねえか｣

｢銀ちゃんのちょっとはちょっとじゃ
ありません！！｣







こんな声が聞こえ台所に行ってみるといちご

牛乳を取り合う2人の姿




おそらく糖分禁止中なのに銀さんが飲もうと

したのだろう










｢今日で終わりなんだからあと少し我慢
しようよ！！｣

｢やですぅ､今銀さんイライラしてっから怒らせ
ない方がいと思いますけどー｣








今の銀さんは6日間に及ぶ糖分不摂取に加え

ニュースで結野アナの熱愛疑惑報道を見たのだ






いつもの銀さんなら既にブチ切れている




でも相手がAちゃんだから抑えてるのだろう








誰向けか分からない解説をしてる内にいちご

牛乳の取り合いが激しくなり






次の瞬間＿＿＿＿＿｡









｢｢｢｢あ､｣｣｣｣












牛乳パックがシンクの方へフライアウェイ←





いちご牛乳が排水口へ流れていく













｢ごめ ｢あーもーうぜぇ！！｣ ぅ､｣









銀｢もうこんな面倒な女知らねえよ！！！｣










ついに堪忍袋の緒が切れて怒鳴る銀さん









これに対していつものAちゃんなら

｢私だって知らないですー！！｣

と子供みたいに言い返すだろう









なのに返した言葉は












｢ぎ､銀ちゃんのクソ天パ､万年金欠､マダオ
ばーか､へなちょこ｣ と、









とんでもない悪口だったのだが､その声は震えて

いて顔は何かに怯えていて｡











様子のおかしいAちゃんにはっとした銀さん

が｢A...？｣と手を伸ばした＿＿＿＿＿けれど









その手は振り払われた








耐えられなくなりAちゃんは万事屋を飛び

出してしまった









万事屋に残されたのは唖然とする僕､頭をかいて

溜息をこぼす銀さんに何か考え込む神楽ちゃん













シンクに落ちた空の牛乳パックを片付け始めた

とき､神楽ちゃんがあ！！？と大声を出して






神｢銀ちゃん､さっきの言葉､あれやばいアル｣




すごく焦った顔だ









銀｢さっきって...面倒な女ってやつか？｣





罪悪感を感じているのか将又面倒だと思って

いるのか目を合わせず答えた











すると神楽ちゃんは











｢それ､Aの元彼がAを振った時と全く
同じ言葉アル｣と｡













｢｢は...？｣｣

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