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フワフワの髪の毛に手を添え
ゆっくり撫でる。

「うん…頑張ったね。
今はいいんじゃない?

お風呂だし…私も見てないよ?」

安「なんやねん…グスッ…それ…」


少し笑ったと思ったら
すぐに鼻をすする音がした。

彼は我慢していたものを全て吐き出すくらい
声を上げて涙を流した。

一緒に歩みたかった寂しさ…

引き止められなかった悔しさ…

これからの未来への不安…

いろいろなものが彼の肩にのしかかって
崩れてしまいそうだった。


安「何でAには分かるんやろな。
俺が今、どう思っておるかとか…。」

「それは…愛じゃないですかね?」

安「フフッ…そうやなっ!?愛か…。」


私を包む手に力が入り
ギューッてされた後…

安「ありがとう…側に居ってくれて。」

そう囁かれた。


私は声には出さず、首を横に振り
真横にあった彼の頬にキスをした。

彼はスッキリしたのか…

いつもの笑顔が見えた。



お風呂上がり…

お互いでお互いの髪を乾かし合って
なんとなくソファーで二人並んで座る。

テレビの音もなく…

ただ、無機質な電子音の中彼が言葉を発した。



安「心配かけてばっかりで、ごめんな。」


私はさりげなく彼の手を握る。

ふっ、てその手を確認して彼は続けた。


安「これからさ…まだまだ心配も迷惑も
かけてまうと思うんよ。

せやけど…俺はそれを一生かけて返してく。
これはもう、決めてん。

舞台もライブも終わって落ち着いたら…」


そこまで言って彼は一度手を離す。
近くにあったカバンの中から何かを取り出した。


さすがに気づいちゃうよ…

もう私の目には涙が溜まっていた。




安「へへっ…。

落ち着いたら…僕のお嫁さんになって下さい。」




「はい…よろしくお願いします。」




涙でいっぱいだった私の目に

キラキラ輝く指輪が左手にはめられた。


章大は私の涙を拭い…

触れるだけのキスをした。



今までだって何度も交わしてきたキス。

今日は一段と甘く感じた。

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作者名:すばくら | 作成日時:2019年7月3日 5時

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