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仕事が終わって家に着いたら
部屋に明かりが見えた。
章大の家から徒歩でも来れる距離に
ある我が家…。
合鍵を持ってるのも章大だけ。
「ただいま〜。」
奥から何故だかいい匂いがしていた。
リビングのドアが開き…章大が顔を出した。
安「おかえり〜。
飯作っておいたで…大倉が。」
大「Aちゃん、お疲れ様！
ごめんな、勝手にキッチンかりてもうて…。」
章大は料理はあんまりしないから
こんな事だろうとは思ったけど…。
時々こうやってメンバーさんを
家に連れてくる。
「あっ、大倉さん…お疲れ様です！
全然気にしないで下さい。
めっちゃ美味しそうっ！！
むしろありがとうこざいます。」
安「早よ、手ぇ洗って着替えてきぃ〜。」
「うんっ！」
それから大倉が作った夕飯を3人で
わちゃわちゃ言いながら食べていた。
大「ホンマ、ヤスはAちゃんに
甘えるよな〜。」
安「Aは特別やもんっ！」
私は笑うしかなかった。
また、不意打ちにキュンキュンさせられて
必死に平常心を保っていた。
「それは光栄です。
数少ない幼馴染みだもんね…。」
自分で言って切なくなる。
章大は大倉さんといるとよく笑う。
しばらくすると大倉さんは友達に呼ばれたって
帰る事になった。
当たり前のように章大も行くものだと
思っていたら…。
安「大倉、また明日なぁ〜！バイバイ〜！」
私の隣でちゃっかりお見送りしいた。
「ご馳走さまでした。気をつけて！」
大「おん、お邪魔しました！
ヤスん事宜しく〜！！」
？が頭に浮かぶ。
章大の顔みたら、ただ笑っていた。
その笑顔は…
私がいつもより嘘くさくて
なんだからシンドそうだった。
お見送りが終わって
リビングに戻り片付けようとする
章大の手を引きソファーに座らす。
「お話し聞きますよ？」
両手で章大の顔を挟み
作り笑顔を崩した。
すると…
さっきまでのニコニコは
すぐに崩れて、今にも泣きだしそうだった。
章大は私の手を静かに下ろし引き寄せた。
安「あんなぁ…」
私を抱きしめながらゆっくり話し始めた。
男とか女とか意識しないで
甘えて来てくれるのは…
きっと幼馴染みの特権なんだろうな…
と思い私も章大の背中手を回し
さするように撫でた。
それをきに章大は抱きしめる力を強め
肩に顔を埋めた。
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作者名：すばくら | 作成日時：2019年7月3日 5時
