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それから、席を探すんだけど
「前で見たい……！」
「濡れちゃうよ？」
「でも……」
なんて上目遣いに、うるうるな瞳、悲しそうな顔をされたら許しちゃうわけで
心配だからって言うのを口実に、俺もAの隣の最前列に腰を下ろした
イルカが宙に舞って
その度にキラキラと水滴が太陽に反射して輝いて
その光景を見る度に、『綺麗……！』ってボヤいてたAはきっと、
イルカに興味があるんじゃなくて、神秘的な光景に興味があったのかとも少し思う
チラリとAの横顔を盗みみようと視線を傾ければ、
いつもより綺麗で可愛い表情をしたAがそこにはいて
なんだか、俺よりももっと遠くにいる人のように感じられた
長い間見つめてると、自分の体の体温が上がっていくのをひしひしと感じて
「りょーくん？どうしたの？」
優しく微笑んで俺の顔を覗くAにまた胸が高鳴った
優しく横に首をふって、なんでもないよ、って込めてAを見るけど
益々不思議そうな顔をするから
口が裂けても、Aの横顔があまりにも綺麗だったからなんて言えないなって感じた
Aはイルカが宙に舞う度に水しぶきが上がり、その神秘的な光景に目が奪われ、
俺はそのAの横顔の綺麗さに儚さに目が奪われた
イルカショーが終わる頃には、俺らの服はびちゃびちゃだった
いくら夏に近いこの時期でも寒いとは感じるわけで、
慌ててカバンに入れていたパーカーをAに被せた
「え？」
「Aが、風邪ひく」
そう言えば、嬉しそうにパーカーを抱きしめるから
『ばーか』なんて言って、パーカーを着させた
そのパーカーはもちろん、彼シャツと言っていいほどの破壊力で
158cmしかないAに俺の服は大きすぎた
優しい風が俺とAの幸せな空気を優しく包んだ
この、幸せな時間が、ずっとずっと続いて欲しいなって考えながら
水族館も終わりに近づいて、お土産コーナーへと足を進めた
濡れていた服もいつしか少し乾いていて
暑かった体温は水しぶきを浴びたおかげで少し下がった
楽しそうに目を輝かせながらぬいぐるみを見てて
その姿ば誰もが可愛いと思うほど可愛かった
「ぬいぐるみ、決まった？」
後ろから聞き込めば、少しびっくりしたのか肩が揺れて
『びっくりすんなよ』なんて言えば、『脅かさないでよ』とちょっと怒った答えが返ってきた
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さな(プロフ) - 美紀さん» 返信遅くなってすみません！前の作品にもコメントをしていただきありがとうございます！！これからもこの作品を楽しみにしてください！！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月22日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 円周率好きな理系女子さん» はじめまして、コメントありがとうございます！阿部さん推しですか、一緒ですね（笑）参考にさせていただきます！まだまだ更新は出来ないのですが、これからもこの作品をお楽しみ頂けたらと思います！ (2019年10月1日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
円周率好きな理系女子 - 阿部ちゃん推しです！私もまだ学生なので、プロポーズとかよくわからないですが、デートの終わり際に念入りに組み立てられた愛の言葉でプロポーズとかはどうでしょう？どんな方法でも主人公ちゃんは泣いてしまいますね(笑)更新されるの待ってます！ (2019年9月29日 22時) (レス) id: 6ae8af2186 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 京北わかさん» 初めまして、コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！これからもこの作品をお楽しみ頂けたらと思います！ (2019年8月6日 20時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月15日 23時
