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亮平「さっさと帰れよ〜」
何となく気付いてた
今日は、昨日みたいにはならないって
亮平「言い忘れてた……！樹、お前一人で帰れよ。夏輝は送ってくから」
樹「はぁ？俺も送れよ〜」
亮平「お前男だし、家近いし、自転車通学だろ？夏輝は徒歩だし家遠いし」
樹「分かったよ。夏輝ちゃん、職員室まで送ればいいの？」
亮平「そそ、んじゃ頼んだよ」
なんて言って、下に降りる先生
ってことは、二人きりになれるチャンスがまだあるってこと
昨日忘れていったパーカーを先生に渡すチャンスが来る
告白をする訳でもないのに、胸が大きく鳴った
でもそれとは反対に、田中くんといるのが少し気まずい
いや、少しじゃなくて大分だ
あの時、真剣な顔つきをしていた2人はすごく近づきずらかった
と共に、見てはいけないものを見てしまったような気分になった
樹「夏輝ちゃん？帰る支度しなくていいの？」
「あっ、忘れてた」
田中くんがそう口を開いて、私がそれに答える
すぐに教室内は沈黙となった
どこか気まづい雰囲気の中、帰る支度を終わらして紙袋を手に持つ
昨日、先生にまいてもらったマフラーは手に持ったままだ
暫くして、田中くんの準備が終わって教室の鍵をしめ、
職員室へと2人肩を並べて向かっていった
樹「疲れた〜。いつもこんな時間に終わってんの？」
「ううん。昨日と今日だけ」
樹「そっかぁ」
「田中くんは？小テストの点数？」
樹「うん、そーだと思う…………ね！夏輝ちゃんさ、俺の事名前で呼んでよ！」
「は、いやだ」
樹「ね？お願い！」
「いやだ」
樹「呼んでくれたら、夏輝ちゃんのお願いひとつ叶えてあげるからさ」
そこまで私が名前で呼ぶことに意味があるのだろうか
私が呼んでも呼ばなくてもきっと関係ないことなのに
極力名前で呼びたくない
「じ、樹くん」
私はなんで名前を呼んでしまったのだろうか
呼ばなくて済んだはずなのに
私が名前を呼んで、樹くんが目を輝かせた時、先生が職員室からでてきた
亮平「お、来た。樹、ありがとうな」
樹「怒ったら阿部ちゃん怖いもん」
亮平「怖くねーし、基本的に怒んないよ」
樹「さあ？どうだかね」
『んじゃ、バイバイ』って言いながら、駐輪場へと戻って行った
その姿を先生と見送って、先生の車に乗り込んだ
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
