seventeenー過去ー ページ18
大介「夏輝の人生も、俺の人生も、まだまだこれからきっと楽しいことが待ってる
楽しいことばかりじゃないかもしれない
苦しいことも、
悲しいことも、
辛いことも、色んなことがあるかもしれない
お母さんから貰った命で俺達は、当たり前の人生を生きてる
でもそれは、当たり前じゃない
俺があの時みたいに夏輝のことを助ければ、今みたいに当たり前が当たり前じゃなくなった
絶対に、いつかは、当たり前のことが当たり前じゃなくなる日が来る
普通にご飯を食べてること、
普通に友達と遊べること、
普通に笑えること、
普通に息が出来ること、
普通に歩けること
どれもが当たり前に思えるようで、全部当たり前じゃない
人の命を貰うっていうことは、それと同時にその人が亡くなるってこと
勿論、その人の御家族は悲しむし、その命を貰った人は頑張って生きなきゃいけない
その人の姿がなくても、その人の命はずっと残ってるの
命を貰って、頑張って生きて、いつか死んでしまって
それが、俺たち人間の運命
俺は、この命で最期を迎えたい
お母さんがくれたこの命で
俺も、夏輝と離れたくない
ずっと一緒にいたい
笑ってたい
また喧嘩したい
また泣きたい
でもね、あの時助けた時から、
いや、生まれた時からこうなる運命だった
俺は、あの時夏輝を助けて正解だったよ
夏輝の笑顔が今こうしてみることができるから」
「お兄ちゃんのばか！遺される方の身にもなってよ！！」
大介「ごめんね。でも、
俺は小学生の頃体が弱かったお父さんのために一生懸命働いてるお母さんの姿を見てそう思った
お父さんも、今俺と同じことを言った
お母さんは泣き崩れた
でも、お母さんはお父さんの意見に反対はしなかった
お母さんが脳死してしまった時
俺だって泣いた
夏輝の知らないところで、色んな人が新しい命を産んで、古びた命を殺してく
俺も、今その状況
夏輝の周りには沢山人がいる
阿部ちゃんだって、
照だって、舘さんも、しょーた、ふっか
みんな夏輝のことを守ってくれる」
「最期なんて……迎えないでよ」
そんな会話が最後だった
だんだんと弱っていったお兄ちゃん
だんだん話すこともままらなくなって、ベッドで寝たきり
学校であった話をしたり、お兄ちゃんの友達とした話をして
時々見せる私に対しての笑顔が最高の宝物だった
大好きだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
