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私が松村くんのことを好きみたいに思われるじゃないか、と思いながら
半ば後悔しながら、机の上に出ているノート類を全部カバンにしまった
莉奈「お待たせ、夏輝」
「待ってないよ……帰ろっか」
さっき聞いてしまった話を出来るだけ早く忘れようと努力する
何故か少し悲しそうに苦しそうに笑った森本くんを横目に見ながら
今日どこに寄り道するかを話していた
結局行く先は、駅前に出来たタピオカ店
どれがいい？って森本くんに聞かれたから、素直に答える
んじゃみんな待ってて、なんて言われるから私も森本くんについて行った
「森本くん……どしたの、今日なんか暗くない？」
慎太郎「そんなことないよ、ね？」
なんて言いながら私に微笑む
そんな彼の姿がなんだかんだ言って、ほんの少し好きだったりする
こんなこと、絶対に森本くんには言わないけど
元気があるって言ったのに、嘘じゃないか
なんでそんなに、悲しそうな瞳で私を見つめるの？
なんでそんなに、苦しそうな瞳で私を見つめるの？
なんて私に聞くことは出来ないのだろう
そのまま無言でタピオカを受け取って、莉奈たちの元へと戻る
「はい、これ樹くんので、こっちが莉奈の」
なんて、なんの違和感もなく伝えた言葉
当然、私が呼び方を変えたのは樹くんと私しか知らないわけで
もちろん、莉奈と森本くんはびっくりする
樹「ありがとう、夏輝ちゃん」
莉奈「ありがとう………………って、え、ちょ、夏輝？」
「ん？どしたの？飲み物間違えちゃった？」
莉奈「え、もしかしてだけど…………樹と夏輝って……そういう関係？」
「えっ、ちがっ―」
樹「そーだよ」
なんて、根も葉もないことを口にしたのは樹くんだった
睨んでも、私の中にあるなにか黒くて重い物体が消えるわけじゃなかった
その、黒くて重い物体が私には分からない
でも、樹くんに対して少し憎い感情を抱いてしまった
「樹くん…………ほんとにもう名前で呼ばないよ」
樹「えっ、うそ！ごめんて！出来心！なの。ほんとにごめん」
なんて真剣に謝ってくるから、許さないわけにはいかなくて
頭の中がこんがらがっているだろう森本くんと莉奈の瞳を確り見つめて、私は口を開いた
もちろん、樹くんが出来心で言ってしまったことの誤解をとくためだ
「莉奈、森本くん…………」
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
