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「でも……いいですよ。すぐ帰りますし」




「この時間、もう船でてないよ」




「あっ……」




本当に困った


誰かもわからない人に、1晩泊めてもらうのは気が引ける
恥ずかしいっていう感情もある

けど、
親や、この人に迷惑がかかってしまうっていうのが、1番腑に落ちない




「お母さんに電話しとくよ?家の番号教えて?」




この人なら…………

なんて思って、家の番号を教える
私がお風呂に入っている間に電話をするらしい




「ごめんなさい、よろしくお願いします」




なんて言って、案内されたお風呂場へ向かう




ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
亮平side




公園に転がっている女の子

どこかで見たことのある感じの子だった


このまま、放っておくと凍死してしまうかもしれないという思いが出てきて背中に乗せて家に帰る

思い出した頃には、家に着いていてソファに女の子を置いていた時




「久しぶり……かな?」




なんて声が漏れた数秒後、女の子のまぶたが動いた

彼女の瞳と、俺の瞳が見つめあっている時に微かな思い出が確信として変わっていく




「もしもし……癒夢さんと同じ大学の阿部亮平と申します」




なんてありがちな自己紹介から初めて、春ちゃんの『彼氏』を偽る




「はい……はい、すいません。ありがとうございます……はい、失礼します」




電話が終わった頃には、体の全ての力が抜けていた
脱力していた


立つ気にも、
話す気にも、
歩く気にもならない

ただただボッーっとしておきたい


でも、それが出来ないのはこの家にいる春ちゃんのせい




「すいません…………お風呂、ありがとうございました」




相変わらず、律儀なところは変わってない

そんな所も可愛く思えてしまう

俺が使っていた黒色のパーカーと、ズボンを一応脱衣場において置いた
案の定、黒色のパーカーだけで十分のように思えるほどの丈の長さ


小さい頃、春ちゃんの方が身長が高かった

今となっては立場が逆転




「パーカーでも大きかったね笑」




少しだけ微笑むと、顔を赤くする春ちゃん


春ちゃん本人はそんなこと気づいてなさそうだけど

『男は単純』その言葉が今の俺に当てはまるだろう
直ぐに勘違いしてしまう




「服まで……ありがとうごさいます。助かりました」

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設定タグ:SixTONES、田中樹 , SnowMan、佐久間大介 , SnowMan、阿部亮平   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:wwssseee | 作成日時:2019年6月3日 22時

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