28． ページ29
「すみません、遅れましたっ」
「全然いいよー」
土曜日。
俺らが働いてるカフェの前で10時半に待ち合わせ。
向こうからパタパタ走ってくるシウくんは五分くらい遅れてきた。
謝るほどじゃないけど。
…ん、おわあ、
「シウくん、マフラーとか持ってないの？」
「はっ！急いでて…忘れてきましたっ」
「あ〜…じゃあ俺の貸してあげる」
「え、え？なんでですか！？Aヒョンが寒いです！」
いやぁ、だってさ、
キスマークの量、ハンパないもん。
今までみたいな1､2個じゃない。
えぐいほど付いてるよ。
どうした？
ジョングクさん…どうした？？
「腰大丈夫？痛いでしょ」
「なっ、なんで分かるんですか」
「シウくんって毎日抱かれてるの？」
「へぇえっ、や、毎日では…ない、ですけど…結構…」
「ほお、いいね」
夜の事情について聞いたとたん、顔を真っ赤にさせるシウくん。
え、かわい。
結構ってどれくらい？2日に1回とかそこら？
見たいんだけど、切実に。
その部屋の壁になりたい。
もしくは空気。
「グギヒョンの帰り待ってて、眠くなって寝ちゃって…」
「うん」
「気づいたら、挿れられる直前、です」
「ふふっ」
いや、もう最高かよ。
ジョングクさん寝込み襲っちゃってんのね。
シウくんが状況把握できないうちに突っ込んで、
シウくんは声我慢できないまま喘いじゃって、
ソファーの上でもなんでもやっちゃうわけね。
「でも…最近激しい気がするのは、気のせいでしょうか」
「気のせいじゃないよ」
「ですよね…いや、Aヒョン知ってるんですか」
「かわいい恋人がバイトなんか行ったら誰でも心配しちゃうでしょ」
「し、心配なんですか、これは…」
「ん〜、どっちかっつーと嫉妬」
いいなあ、そんな相手いて。
最近、恋とか愛とか付き合うだとか、
そんな話を耳にするとモヤッとするんだ。
このモヤッがなんなのか分からなくて、でも少なくとも気持ちがいいものではない。
だからなんにも考えないようにしてる。
この気持ちについて詳しく知りたくないから。
「じゃあグギヒョンはAヒョンに嫉妬してます」
「え、なんで？」
シウくん、衝撃の発言。
俺に嫉妬なんて、俺そこまでレベル高い人間じゃないんだが。
俺のことは気にしないでください。
てか、俺は2人の関係を死守するために、
シウくんのボディーガード全力でやってんだけど？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1456人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リト - とても大好きな作品が見つかりました！他の作品も全て漁ります☀︎ (2022年4月13日 22時) (
レス) id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 素晴らしく良かったです。ご馳走様でした！！ (2021年3月5日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - 更新ここまでほんっっっとにお疲れ様でした！これからも頑張って下さい！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - うわぁ。もう、続きが楽しみ〜。(≧◇≦) (2021年2月28日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
taitaitai_123(プロフ) - とても続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 02fd041d28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らぐまっと
| 作成日時：2021年1月2日 10時
