私の方が可愛いはず。【あんスタ】 (ページ4)

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その47 自主練のはずページ4

キュッキュッとシューズが鳴る音を聴きながら真剣な眼差しでなんて見れない私はぼけーっとした顔で4人のダンスを見ていた

ちなみに、月永先輩は現在進行形で壁に向かって作曲している

もう一々突っかかってたらきりがないので参加したくなったらしてくれ、と言っているので放置状態だ

『……んー、司くんここちょっと遅れてるかも～』

「わ、わかってます……！」

善意で指摘してやったのに司くんはむっとした表情でまた踊り始めた

かわいくないなぁ？？

『あー、じゃあ、30分まで自主練にしときますか』

そう言えば、朔間先輩は床で寝だし、鳴上先輩はなんか肌のケアし始めるし、瀬名先輩はスマホ見ながらニヤニヤしている

なんで誰も自主練してくれないんだ……？

瀬名先輩に至っては絶対遊木先輩の写真見てるでしょ。口元がだらしな～く歪んでますよ

『……司くん～？インテンポでやっててもできるようにはなんないよ』

ダンス経験ゼロの私が教えてあげるしかないね

『私が手叩いてあげるから、ほれやってみなさい』

「……Aさん、貴方dance出来るのですか……？」

『そんな顔する……？ちょっと傷つくよ？』

この世の終わりみたいな顔でそんなこと言うな！傷つく人も居るんだぞ！！

あんだけダンスだのボイストレーニングだの見せられてきたんだ。私にだって少しくらいならわかる

『今度は速いよ！ちゃんと数えるんだ！』

「……っ、はぁ……なん、で……今日、そんな張り切ってるん、ですか……っ」

『……人を馬鹿にするのはいけないことなんだよ、司くん？』

＿＿＿＿

『結構そろってきましたね、よさげのすけです』

「……は？何それきしょ。ウザいんだけど～」

瀬名先輩はすぐにそうやって悪態つく～～
最初絶対素だったじゃん

なんとかクソだるいレッスンを終わらせてニッコニコ笑顔で靴を履き替えていたとき突然声をかけられた

「A！待て！」

『私は犬じゃないでーす』

月永先輩が息を切らして走ってきた
さっきまでのレッスンで何か言うことでもあるのかな

「おれと一緒に帰ろう！」

『方向いっしょでしたっけ』

この人一緒に帰ろうって言った？

先週の学校おサボり事件の電車での会話記憶から消したんかな

ちなみに私はちょっと調子乗ったことを言ってしまってめちゃくちゃ恥ずかしくなったし、その日は布団で暴れましたよ？

……レッスンのこととか話したいことがあるのかな