私の方が可愛いはず。【あんスタ】 (ページ2)

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その45 探すはずページ2

「……あら？司ちゃん遅かったわね～」

「この人が暴れるんですよ………！」

『やだ～！乱暴しないで～！！』

「……うーわ、今日はアンタなのぉ？」

無理やり連れてこられたレッスン室にはまだ鳴上先輩と瀬名先輩しかいなかった

本当に集まり悪いよねKnights

あ、これ探しに行かないと行けないやつじゃん

「Leaderは私達で探しますから、Aさんは朔間先輩を連れてきてください」

鳴上先輩と瀬名先輩には「協力していただけませんか？」なんてしっかり話すくせに、私には命令口調なのは何故なのか

しかし、今朔間先輩と会うのは非常に気まずい

『……つ、月永先輩は私が探すよ』

「いえ、Leaderを探すのには時間がかかります。ですから、私達3人で連れてきます」

お前ほんとそういうとこだぞ朱桜司

気まずいとかそういう次元じゃないよもう

こっちは前科持ちなんだよ？

そんな抗議の声は虚しく、3人はレッスン室から出ていってしまう

『……は"ぁ"～～～～～～ッ！クソッ！ｶｧｱｱｱｱｱｱｯｯｯｯ！』

ドンドンと足を鳴らしながら私もレッスン室を出ていった

何処にいるかなんて大体予想はつく

どうせまたどっかで寝てんでしょあの人

ということで、ガーデンテラス近くの茂みに今回やってきました

ふと目に入るサラサラの黒髪、ビンゴですね

そこで、私は思いついた

いつもこいつに振り回されてる気がする

『……りぃつせんぱぁ～い♡』

「……その声次やったら息の根止めるよ」

『あは♡今朝ぶりですね♡』

朔間先輩っていつも余裕そうですよね

その上みんなの手を煩わせますよね

せや、嫌がらせしたろ

……という小学生のような思考回路から生まれた甘ったるい声を朔間先輩にぶつける

糖分過多で倒れてしまえ、ははは

『今日はレッスンがありますけど』

「俺が忘れるわけないじゃ～ん………ふわぁ……ふ…」

『寝んな……あ、起きてくださぁい♡♡』

「アンタまじでなんなの」

かわいい♡お声を出した瞬間朔間先輩は目をかっぴらいてブチギレる

めっちゃこの声嫌いじゃん、ちょっと傷付いたよ

割とこのテンションで行けば今朝の話を蒸し返すことなく連れて行けるかもしれない

「……アンタってメンタル強いんだね、今朝あんなことあったのにさ」

現実は厳しい