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部屋に入ると、宿儺様は定位置と思われる場所に座った
そして脇息に右腕下側の一本を乗せ、右上側の腕で本を読み始めてしまった
貴(え、これ私どうしたらいいの？)
そう私がアワアワと思案していると
宿｢何をしている。ここに座れ｣
そう言い、宿儺様が指さしたのは
宿儺様のすぐ目の前にある座布団だった
貴｢ここですか！？あの、少しばかり、ち、近すぎるのでは…｣
宿｢いや、そこで良い｣
そう言われてしまっては、そこに黙って座る他
私に残された選択肢は無い
私は意を決してそこへ正座をして座った
やはり実際に座ると、その近さに緊張してしまう
宿｢そこにいろ｣
貴｢は、はい。｣
私が座ったことを確認した宿儺様は
少し満足したようにそう言った
二時間ほど経っただろうか
宿儺様は相も変わらず本を読んでいらっしゃる
私はというと
二時間ずっと正座だ
椿家でも正座をして過ごすことはよくあった
だから、結構慣れているとは思っていたが
さすがに二時間は厳しかったみたいだ…
足が痺れて感覚がない
宿儺様に足を崩す許可を頂こうかと考え出したのが
３０分程前
己を奮い立たせ、ここまで我慢したが
もう限界だ
貴｢あ、あの、集中されているところすみません……｣
｢その、足を、崩しても、よろしいでしょうか｣
くぅ、恥ずかしい、死にたい。
宿｢ケヒッ、あぁ、気付かなくてすまなかったな｣
貴｢あ！いえ、とんでもないでs
うわっ！｣
宿儺様は私を軽々と持ち上げた。
そして…
宿儺様の足の間に座らせた
胡座をかいている足の間、それはつまり…
宿儺様のお腹と私の背中の間が
ほぼゼロ距離ということだ
貴｢え！？あ、あの！これは？！｣
宿｢こうすれば疲れはせんだろう｣
貴｢そ、それはそうですが、これはさすがに近すぎて…｣
宿｢なんだ。不快か？｣
貴｢いえ！断じてそういう訳ではありません！が…｣
宿｢ククッ、冗談だ。なに、そう緊張するな。
俺に背でも預けていれば良い。｣
貴(そんなこと言われても、緊張しすぎて絶対無理です！！)
これ以上宿儺様と体を密着させてしまっては
私のこの、音が外まで聞こえてしまいそうな程の鼓動が宿儺様に伝わってしまう
そう、思っていたが…
姿勢を崩したことにより今までの緊張感が多少解けたのだろう
私はその後間もなく、宿儺様の胸に寄りかかり…
寝てしまった…
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たわし - 尊い、、、。ぬふ、ぬふふ (2021年3月7日 14時) (
レス) id: 6472def61e (このIDを非表示/違反報告)
さとる - 尊い泣ける (2021年3月7日 13時) (レス) id: 63ad36ada3 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 一気読みしました！！すごいおもしろいです！！ (2021年3月6日 22時) (レス) id: 96a71449d3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2021年3月4日 3時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
猫人形 元猫耳ｱﾔﾂﾘ人形 (°∀° )(プロフ) - こういうの読みたかった！書いてくださりありがとうございます…> < 読んでいてとっても楽しいです！更新楽しみにしています！ (2021年2月17日 6時) (レス) id: d4943c1156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさ | 作者ホームページ：http://sakikoni0708
作成日時：2021年2月13日 0時
