【銀魂】沖田くんと彼女さん３

126.ただ.... ページ38

Aside


チャキッ

蔵場の後ろに立って副長と一緒に刀を彼の首にむける。

土方「転海屋、蔵場当馬だな。御用改めである。神妙にしてもらおうか。

蔵場「！Aちゃんと、貴方はいつぞやの...」

A「武器密輸および、不逞浪士との違法取り引きの容疑で貴方を逮捕します。神妙にお縄につきなさい。」


蔵場「...フフ、友人の婚約者をためらいもなく捕まえられますか、なかなか太い神経をお持ちのようで。」

土方「犯罪に手ェ染めながら真選組の縁者に手ェだすたァてめーも太ェ野郎じゃねぇか。」

気づけば浪人たちに囲まれている。結構数がいるな。

土方「いいかA、あまり俺から離れるなよ。」

A「はい！」

二人で刀を構えて浪人たちを斬っていく。
副長にもらっていた手榴弾を使ってみたけどなかなか相手の数が減らない。

バンッと銃を撃ったような音が聞こえてきた。

A「お兄ちゃん！！」

土方「大丈夫だ、気にすんな。」

太ももを撃たれ、血が流れている。

蔵場「残念です。ミツバも悲しむでしょう。二人も友人を亡くすことになるとは。仲良くやっていきたかったんですよ。真選組の後ろ楯を得られれば自由に商いができたというもの。」

A「最初から真選組を抱き込むためにミツ姉に近づいたってことね。」

蔵場「愛してましたよ。道具として、ですが。あのような欠陥品に人並みの幸せを与えてやったんです。感謝して欲しい位ですよ。」

グッと刀を握る力が強くなる。ミツ姉を道具としてしか見ていなかったなんて、許せない。

土方「..ククッ、下道だとは言わねーよ。俺もひでーこと腐るほどやってきた。挙句、死にかけてるときに旦那の首斬ろうとしてんだ。ひでー話だ。」

蔵場「同じ穴のムジナという奴ですかな。」

A「違う！！アンタなんかと一緒にしないで、私たちはただ...」

土方・A「ただ、惚れた女にゃ／ミツ姉には幸せになって欲しいだけだ。」

土方・A「ただ、それだけだ。」

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