#13 続 ページ14
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『ありがとうございます、大和さん。俺もう大丈夫すわ!』
すっと離れると、今度は大和さんが驚いた顔をしていた。
大「Aっ、、俺って、、、」
『元からですよ笑 じゃあお先に失礼します!』
俺は大和さんより一足先にロッカーへ向かった。
大(何かしら変われたみたいでよかった。)
ロッカーの扉を開けると、誰もいないと思ったら端っこに蹲る人影を見つけた。
『なんや、柴田さんやったんですか。』
俺が近づくと、蹲っていた柴田さんは顔を上げた。
目が真っ赤で、泣いていたことがわかった。
『どないしたんですか?』
柴「俺、大事なところで打てなかった。あそこで点を入れてたら勝てたかもしれない。ごめんっ、、」
僕が問いかけると、柴田さんはそう言ってまた泣いてしまった。
でも、悔しいのはみんな同じだ。彼だけが悪いわけじゃない。なぜこんなに泣いているんだ、、?
『本当にそれだけなんですか?』
そう言うと、柴田さんは「それと、、」と話を続けた。
柴「筒香さんがっ、、」
柴田さんはそれ以降上手く喋れなさそうだった。
筒香さんはメジャーへ挑戦する、ポスティングシステムを容認というニュースが出回っているし、本人もそのように言っていた。
柴田さんは誰よりも筒香さんに可愛がってもらっていたし、仲がよかった。
彼がこの三連戦の間、守備もバッティングも輝いていたのはきっとそれが大きな理由だろう。
柴「筒香さんが横浜を出る前に、必ず勝って上に行きたかった。でも、ちゃんと出来なかったし、、」
そう言う柴田さんの隣に俺は座った。
『俺、最初の試合以外出れませんでした。柴田さんが誰よりも頑張っていたし、CSを突破するっていう気持ちが強かったんやと思います。』
俺は柴田さんの方に顔を向け、微笑んだ。
『きっとそれは筒香さんにも届いてます。それに、負けたのは柴田さんの責任ではないです。全員です。』
『俺達、チームやないんですか?』と笑うと柴田さんは「いや、チームだよ。大事な仲間。」と言って笑ってくれた。
柴「なんかA変わったな!こっちの方がいいわ笑」
『そんなに変わりましたかねぇ〜笑』
すっかりご機嫌になった柴田さんとしばらく談笑していた。
柴「ありがとう、A。」
突然、柴田さんがそう言ったので驚いたが『はい!』と返事した。
誰かに助けられたなら、今度は俺が助けなあかんな
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にゃあ - 受験がんばってください!待ってます!良いお年を。 (2019年12月26日 13時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 続き、楽しみにしています! (2019年12月22日 15時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - りあ。さん» 清宮選手が転んでしまったシーン、可愛かったので録画で何回も見ました(笑) 頑張ってください! (2019年12月4日 0時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - にゃあさん» コメントありがとうございます!分かってくださいますか!!私は清宮くんが転んで大の字になるやつが大好きです笑 更新頑張ります!! (2019年12月2日 7時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 珍プレー好プレー見ました!可愛く見えるのすごくわかります! 更新楽しみにしています。頑張ってください! (2019年12月2日 0時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ。 | 作成日時:2019年9月27日 0時