若き星は光る

30話 ページ41

僕がしばらく走っていると、他の選手たちが続々と出てきた。

休憩がてらにぼーっと辺りを見ながら歩いていると、誰かにぶつかってしまった。


『わっ、、ごっ、ごめんなさい！！』

謝りながら少し後ずさりすると、目の前には23と書かれた背中があった。あれ？23って確か、、


松「ん？」

松尾大河くんだ。会うのは初めてだな、、


松「あっ！Aさんですよね？俺、松尾大河です！」

ニカッと笑う大河くんは犬みたいに懐っこい感じの雰囲気だった。

『大河くん、よろしくね。』

少し僕が微笑むと大河くんは、少し目を見開いた後「はい！」と答えた。


松(めっちゃ綺麗な笑顔、、)



そこからはみんながフットワークを始めたので、安静にしておくよう言われた僕は走ったり歩いたりを繰り返していた。

すると、僕ともう1人フットワークに参加せず歩いている人を見つけた。その人は腕に包帯のようなものを巻いていて、とりあえず怪我をしているのは分かった。


背中に番号が書いてないし、、誰だろう？僕がそんなことを考えていると、その人はこちらを振り返った。




あっ、この人、、田中健二郎さん？


田「おめぇもリハビリなん？」※おめぇ→お前

そう声をかけられたので『はい。桃樋川Aです。よろしくお願いします！』と自己紹介した。


田「まためんげらしいやつが入ってきたな笑 俺は田中健二郎。よろしくな。」※めんげらしい→かわいい

田中さんは僕の頭をわしゃわしゃと撫でながら言った。なんか安心する、、



田中さんは左肘の手術を8月頃に行い、今はリハビリに専念しているらしい。田中さんがそう話してくれた。


田「Aはどいで怪我したん？」※どいで→どうして

僕が経緯を話すと田中さんは「大変だったな。」と眉を下げた。彼自身も怪我をしているからきっと同じ気持ちなんだろうな、、


『お互い頑張りましょうね！』

田中さんを元気づけるように言うと、「おう。」と田中さんも少し微笑んでくれた。



しばらく一緒に歩きながら話していると、トレーナーさんがやって来た。


ト「仲良さそうだね笑 A、これから筋トレだから中に戻れる？」

僕達がずっと話していたのを見ていたのか、トレーナーさんは申し訳なさそうに言った。


『わかりました。田中さん、ありがとうございました！』

僕が頭を下げると、田中さんは「頑張れよ！」と言ってくれた。






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名古屋弁難しい！！(´+ω+｀)

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