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第59話 ページ14

盧笙side


あいつがまだ高校卒業する前の話やろな


H歴も始まってへんあの時、簓と別れて以降はAにも対して会うてへん時や


偶然Aに俺は再会した事がある


盧「…?」


元々俺は簓と過ごしたボロアパートでAと出会ってたんやけど、その時のAは今と違くて物静かな印象があった


俺と簓がネタの打ち合わせするって分かってるから、気遣ってなりを潜めているんか思ってその時はよう気にせんでいたんやけど、そういう訳やないんやと察したのはその簓とコンビを解消してからっちゅー皮肉や


不良1「あんなクソみてぇな奴庇ってテメェが俺らに敵うと思ってんのか?」


不良2「俺らはあいつに金擦られてん

そんな悪い奴庇う嬢ちゃんの気が知れへんわ」


何や治安の悪い物騒な事が起きとるな思って、その声の方に俺は行ってみた


今思えばあのまま俺が行かんで放置しておけば、ホンマにAは殴り殺されて死んでたかもしれへん


盧「…!?…何しとるんや!?」


俺がそこで見たのは路地裏で流血して倒れている緑の髪と、その緑の髪の主を殴る男数人


見慣れた色の髪やった事もあって、それがAや言うのはすぐに分かった


『…ゲホッ…恐喝して金奪うだけの頭の奴に説き伏せられてもなぁ…

そない言葉よう響かんわ』


不良3「…ッ…このクソアマ、舐めてると本気で殺すぞ!?」


『やれるもんならやってみぃ

ウチが死んだ所で、アンタらの悪意は世にバレるだけや

指紋も残さんといて、完全犯罪に仕立て上げる事を期待してるで?』


盧「…ッ…!?」


こんな状況で相手を煽るなんて悪手や思いながら、その辺の不良からAを守るために俺はその不良達を背後から襲撃する


不良1「ッ!?いってぇ…」


盧「…女に手を出すなんて腐った人間のやる事やねん

そこ邪魔や、退けや」


不良2「…ッ…!!」


しばらくその不良を1人で相手取って、全員地面に伏した所で俺はAを救出するために駆け寄っていた

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年7月31日 13時

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