○甘さ:5g ページ5
Aside.
『おはよーございまーす。』
さ「おはようございます…。ねむ…」
寝不足って訳じゃないけど、逆に寝すぎてぽやぁ…ってする。
自分のデスクに行き、荷物を出しているとお隣の後輩ちゃんが申し訳なさそうなどこか嬉しそうな顔で挨拶してくれた。
『おはよー。彼氏さんとどうだった?』
後輩「あ、えと…実は…」
と、恥ずかしそうにしながら左手を見せてくれた。
そこの薬指にはきれいなシルバーリングが光っていた。
『わ…わー!結婚??』
後輩「は、はいっ。昨日、プロポーズされて…それで。まだ先ですけど寿退社するつもりです!」
彼女の顔は本当に幸せそうで、思わず笑みが溢れる。
『よかったねぇ…!結婚式やるなら呼んでね?』
後輩「はいっ!」
そっかぁ…結婚かぁ…
残業してよかったなぁ…
後輩ちゃんの幸せそうな姿に、元気を貰い仕事は定時ぴったりに終わった。
定時になり、だんだんと人が帰っていく。
私も帰ろっかなと、思い席を立つ。
さ「あ、待って。一緒に帰ろ。」
『あ、はぁい。』
なんやかんやでマンションに到着。
ポストを覗いてから、エントランスを通ろうとしたときに止められる。
さ「ねぇ、今日暇でしょ。明日休みだし、俺の家泊まってね。そして敬語は外せ。」
拒否権はないのね。うん、慣れた。
そして敬語は命令なのね。
『いいけど…あ、会社では流石に無理で…無理だよ?』
これは流石に了承して貰える、と思った私がバカだったみたいです。
さ「やだ。」
『いやいやいやいや、仮にも先輩後輩だから…』
拒否すると、むすぅっとあからさまに拗ねてやだやだと言い始めた。
さ「やだ。やだやだやだ!!」
『えぇ…じゃあ私もやだ。』
さ「っぅ…!やだ!」
このままエントランスで続けるわけには行かない。
なので、打開策を提案。
『…じゃあ、二人っきりの時だけ。特別ね?ほら、はやく行こ。』
さ「…!分かった。早く準備しよ。」
『うん。』
自室に行き、必要なものを持ちさとみくんのとこに。
『お邪魔します…?』
さ「どーぞ。あ、荷物はその辺に置いて。」
わ…すご。
綺麗でシンプルな部屋〜。
さ「ここでは過ごすこと少ないから凄い質素だけど、ごめんな。」
『んーん!シンプルで素敵だと思う!』
さ「!ありがと…あ、前に盗った私物必要なの持って帰ってね。」
『返してくれるの?』
さ「うん…正直返したくないけど、返す」
あぁ…ほんとに返したくないんだね。めっちゃしかめっ面。
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もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 確認ありがとうございます🙇🏻♀️💦 (2022年5月25日 21時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» えぬさん突然すみません💦ボードの確認をお願いします🙇♀️ (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 明日ですか!やれないことは無いのですがすこしクオリティが低くなってしまう可能性があります💦それでもいいのなら……ってところですかね´`*設定の変更把握しました! (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» なるべく早めのほうが都合が良ければ6月には投稿できます! (2022年5月25日 18時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» わかりました!頑張ります✨ (2022年5月23日 7時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もふゆちゃん | 作成日時:2021年11月17日 9時