検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:72,835 hit

16.アサ ページ16

さとみside.

さ「ん…?」

いま…なんじ…?

しちじ…あさ…

腕の中にいるAが心なしか熱い気がする。

7時かぁ…いま起こしたら泣くだろうな…でもしんどいだろうし…。

散々悩みに悩んだ結果、起こして薬だけ飲ませることにした。

あ、ちゃんとした風邪薬ね。

さ「A、A〜。起きろー」

『んぅ…やぁ…っだ。やぁ、だぁ…』

さ「あぁ…泣くな泣くな…しんどくなるぞ。」

ぎゅぅっと抱きつかれ身動きが取れない。

なんかこういう時だけ力強いんだよな…

結局離れてはくれず、抱きつかれたままリビングに行くことにした。

背中にぴったりくっつく彼女の体温は温かくて、不謹慎だけど落ち着く。

と、リビングに到着。

さ「しんどいか…?……A?」

『ぁ…ぅ…』

ドサッ…という音と共に背中の温もりは消え、自分の心臓が忙しく脈打つのを感じた。

しんどそうな彼女の姿にハッとし、正気を取り戻す。

ここから寝室はそこそこ距離がある。

リビングのソファに寝かせ、水で濡らしたタオルを額に当てる。

薬と水をついであるコップを持って傍による。

額に当てたタオルはすでに熱くなっていて、熱が高いことが分かる。

病院に行かせるわけにはいかない…メンバーにも頼れない。

取り敢えず目が覚めるまでタオルを濡らし続ける。

『っん…あたま、いたぃ…』

さ「!…お粥作ったけど食べるか…??」

『ん…たべ…る。』

少し体をお起しながら口をぱくぱくさせてる。

少し安心感を覚えながら、鍋で温めていたお粥をよそい食べさせる。

『あ…ん…。』

さ「食べたら薬飲もうな…」

一口、二口と思ったよりスムーズに食べてくれた。

いつの間にか皿は空になっていた。

『ん。ごちそ、まぁ…』

さ「うん、暫くしたら薬飲もうな。」

『ん!』

ずいぶんと元気になった彼女は力無さげに笑った。

17.アンシンカン→←15.ズットイッショ。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (141 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
設定タグ:狂愛・ヤンデレ(?) , すとぷり , さとみ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lemonさま(プロフ) - 最後はハッピーエンドだ! (2022年1月13日 16時) (レス) @page33 id: ecf80c14dc (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - ちゅたさん» ありがとうございます!ここまでついてきてくれて嬉しいです!! (2021年11月24日 6時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
ちゅた - 完結おめでとうございます-!!! 最後鳥肌やばかったです、、、本当にお疲れ様でした!!! (2021年11月23日 23時) (レス) @page35 id: ab528fb4a7 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - ぽてさん» ありがとうございます!ここまでついてきてくれた皆さんに感謝です!ありがとうございました! (2021年11月22日 6時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
ぽて - 完結おめでとうございます!面白かったです!!本当にお疲れさまでした!!! (2021年11月21日 19時) (レス) @page35 id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もふゆちゃん | 作成日時:2021年10月30日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。