第3話 ページ6
鏡「…魂の形が見えない
存在も、姿も我には認識できない
汝自身の存在が、鏡に何も映し出す事のできない、姿も形も不安定で虚な存在である」
学園長「な、何ですって！？」
ウチのテンションと打って変わって剽軽なお兄さんは血相変えて慌て始めてる
ウチはこの摩訶不思議な鏡の仕組みが知りたくてワクワクしとる
『なぁ、これどういうカラクリなん？
中に人がおるん？盧笙にドッキリで仕掛けるから仕組み教えてやぁ』
学園長「って、ちょっと貴方！？
今すごい深刻な事言われているのに何ですかその能天気な態度！！」
学生1「おい…」
学生2「闇の鏡が認識できないって…」
学生3「それに存在が虚って…」
『…うん？』
けど流石に周りの目が気になるし、ウチに向けられてる視線が焦燥とか恐怖で染まっているのが窺えてウチも真面目に頭働かせる
ちゅーか、ウチもただのアホとちゃいますから言いたい事くらい汲み取れるんですわ
それにほら、ウチ、人の顔伺って生きるの慣れてはるし
『…ウチ、死んどるん？』
学園長「…！！」
『ウチも自分が死んでるのか生きてるのか分からへん
夢でも見てるんとちゃうんかってさっきから思っとったんですわぁ』
ウチこういう時は割とモノをハッキリ言う性格してはるんよ
嘘言うてもしゃーないし、ウチは嘘が嫌いや
学園長「…貴方、死んでるんですか？」
『いや、聞いてるのウチの方やん
答えてや』
学園長「…」
埒が開かん思たんか、剽軽なお兄さんは真面目な顔してウチに向けてこう言う
学園長「…貴方の話を信じてみる事に決めます
手違いでここにいるのですね？」
『ウン、話が通じてウチ嬉しい
ようやく噛み合いましたわなぁ
盧笙と簓の漫才かなんかか思ったわぁ』
学園長「…訳が分からないのはこちらも同様ですが、貴方の話を聞かせてもらう事にしましょう
学園長室へついてきて下さい」
そう言われて、ウチは仄暗くて煌びやかな広い空間から、これまた広い廊下に出て不思議の国を探検でもするみたいな足取りで歩き始めていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
