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第44話 ページ47

また翌日


ジェイド「おや、これから寮へ?」


『おん?』


ジェイド「今日はフロイドもいますよ

部活がオフの日だそうで」


一昨日の兄ちゃんはまたウチに張り付けたような笑みで話しかけてくる


『…何や、ウチに何の用や?』


ウチもだから笑みで返す


なんやよう知らんけど、ウチに何かしらの情を抱いてるとは見抜けるから


ジェイド「いえ、貴女のお話を伺いたいと思って…」


『…話す事なんかあらへんよ

ウチが雑巾の水被った話がそんなにウケてるん?』


ジェイド「いえ、そのような悲劇的な話題に興味なんてありません

ただ純粋に、貴女と仲良くなりたいと願っているのです」


『何や、胡散臭い言い方やね

言うてもウチはそないおもろないで?

他の兄ちゃんと仲良うすればええやん』


ジェイド「何故貴女は僕らを避けるのですか?」


『おん?…別にそないつもりもないねんけど…』


ジェイド「なら、一緒に寮へ行ってくださいますよね?」


張り付けた「にこり」、という笑みに、ウチは若干の警戒心を抱いてまう


それはウチの悪い癖やろか


それとも他人をあまり信頼できない、あの世界の残した少しの功罪なんやろか


『…別にええけど

でもなーんか嫌な予感がしてまうな…』


ジェイド「ふふ、本人を目の前にしてそのような事を言うだなんて、貴女は警戒心というものを知らないのですか?」


『何でウチがディスられなアカンの?

別にええねんけど…』


言葉が次々と浮かび上がるこない事が何や珍しくて、ウチも何や新鮮な感じがしてまう


何も分かってへんけど、「あちら側」とは違うウチの生き方がきっとここではできる言う事なんやろな


そう思って、「少しの安心感」故の笑顔を顔に浮かべる


ジェイド「…?

では行きましょうか」


その顔に疑問を抱く誰かがいるなんて、ウチは知る由もあらへんねやけど

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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年7月24日 21時

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