第41話 ページ44
フロイドside
『ほな、授業遅れてまうからウチは行くわ！
フロイドも早く教室行った方がええで？』
フロイド「…え…？」
茎ワカメちゃんはそう言って、俺らに手を振って離れていく
俺このまま話し続けるつもりでいたのに、そんなあっさり離れていくの？
つか今俺が会話の主導権握ってたはずだよね？
ジェイド「おや…あっさりしているというのは本当の事なのですね」
フロイド「俺今何か悪い事言った？
何で話やめて行っちゃうの？」
ジェイド「いえ、原因は言葉ではないのでしょう
おそらく「そういう方」なのではないかと僕は思いました
あの態度からして、あのように人と接する事が多い方という事なのでしょう」
俺らって割と観察眼みてーなものは他のどの奴よりも鋭いんだ
だって言葉よりもそいつが示す態度の方が信頼すべき尺度として間違いねーじゃん？
海で生きる俺らは皆そうして人の事を何よりも疑う事から入る癖があるんだよね
フロイド「…でも気になるものは気になるじゃん
追ったって別にいーよね？」
ジェイド「ええ、ですが確実に仕留められるように相手の隙を狙うのもまた一つの手段…
存外侮れない方なのは間違いありません、こちらも戦略を立ててうまく相手から隙を引き出していかなければ」
フロイド「ただの人間に戦略とかって馬鹿馬鹿しいね」
俺はそう言って、でも「それっておもしれーじゃん」って思って心からの笑みを顔に浮かべる
だけどこの心は「好き」とか「愛」とか「恋」じゃない
「オトモダチになりたい」とかそういうのとも違う
ただ1人の俺の頭で分かる事ができないそいつを、ただ純粋に「知りたい」と願って、「自分のオモチャにしていたい」って考える単なる所有欲みてーな邪な感情
フロイド「…欲しいなぁ
他の雑魚にあんな面白いモノ取られるのすげー俺やだ、ガシガシ噛み付いていこ？」
ジェイド「ふふ、では放課後は僕が
会話で彼女の「戦術」が見抜ければ、こちらとしても動きやすくなるはずですからね」
俺とジェイドはそー言って笑って、「逃がさないよ」って言うつもりでこの場にいなくなった茎ワカメちゃんに向かって笑みをこぼしていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
