第2話 ページ5
−−side T.W−−
学園長「では新入生の皆さん、闇の鏡の前へ！」
何やら勝手に話は進行していくが、どうもここはどこかの学園の入学式の会場だそうだ
いや、ウチ入学式なんて何年ぶりや？
短大入った時はそりゃスーツ着て入学式なんてやった気もするけど、あんなんお飾り程度のいい加減な式やったからなぁ
学長の話は長いし、ちゅーかほとんどの新入生寝とったし
学園長「…次！君ですよ、君！」
『…あん…？』
どうやら自分の番が回ってきたようで、訳分からんままどないすればええんやと頭を悩ます
いや、全く訳分からん
ウチ、夢でも見とるんの？
いや、どうせ夢なら一発ギャグでもかましたろか？
『…いや、ウチ人違いですわ
ウチ吉原出身の遊女やし』
学園長「？何を言っているのですか？」
『いや、せやからウチはここの人間とちゃいますのん
ウチほら、別嬪やから吉原から来たんですわぁ』
ウチの冗句が通じなかったのか目の前の剽軽な格好のお兄さん戸惑ってはる
学園長「…何を言っているのか分かりませんが、貴方はここの学生ではないと？
ならどうしてここにいるんです？」
『そんなんウチが聞きたいですわぁ
手違いとちゃいます？』
学園長「闇の鏡が手違いを起こす訳ないでしょう！？
そんな事この100年ありませんでしたよ！」
『いんや兄ちゃん、100年続いたからって今年もそうとは限らへんやろ？
ほら、1日で今までの歴史が大きくドカーン変わる事ってありますやん？』
学園長「そういう話をしているのではありません！！」
なんやこのお兄さん、冗談通じへん堅苦しい相手だったんかいな
いや、まぁ見た感じここオオサカとちゃうし殆どの人にウチの冗句なんか通じはせぇへんのやろ
簓と張り合うために身につけたウチのギャグセンも通用せぇへんって話や
いや、ウチもそろそろ真面目に現実見なアカンか
学園長「とにかく！！とりあえずそこの鏡の前に立ってください！
貴方もここにいるという事は我々ナイトレイブンカレッジが入学許可証を渡した生徒であるに違いはないはずですから！！」
『…ほーん、えぇ鏡やん
売ったらいくらすんねやろ？』
そんな冗談言いながら言われた鏡の前に立てば、鏡は突然喋りだす
鏡「…ない」
『うおぇっ！？喋ったんかいな！！』
学園長「ちょ、貴方声が大きい！」
ウチは何だか摩訶不思議なこの空間に、純粋な興味と疑問から片足を自分の意思で突っ込み始めていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
