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第30話 ページ33

『…うん?』


長い時間を雰囲気で何となく過ごして、そして授業が全部終わった頃合いに寮へ戻る道の途中で知らん誰かに出会う


生徒1「来たぜ、サシャだ!」


生徒2「やれやれー!」


『…ッ…!!』


後ろから冷たい何かをかけられて、それが汚ったない水だと分かればつい顔を顰める


生徒1「うわ、汚ったねー!」


生徒2「くせー!」


『…小学生のガキかいな

楽しくてやってるって言うんなら趣味が悪いで?』


冷静に素直に言えば、相手はそんなん知らんて言いたげに次の攻撃を仕組んでくる


生徒3「これで終わると思うなよ

…おらっ!!」


『…ッ…!』


何やら皆が持ってる綺麗な宝石のペンを使て何かをされたみたいや


けど何されたんかはこっちも全く分からん


生徒3「絞めろ!絞めろ!」


生徒4「ギャハハ!!」


ウチはその場に立って何もやり返さんと冷静になって自分の思うままにやる


『…笑いの沸点が低くて結構な事や

笑い死んでまわないようによう気をつけるんやよ』


生徒4「…?」


『何やそない下らん事でよう笑えますわ

下らんくて怒る気にもなれへん』


生徒3「…」


『「くっせー」って、こない汚ったない水かけられたら誰でも臭うもんやろ

ほんなん当たり前の事やろが、捻りが無うてつまらんわ』


生徒2「…!!」


『「汚ったねー」も全く同じやんな

綺麗な水かけて「うわ、綺麗!」って言う方が100倍おもろいで?

こっちもボケのネタ考える余地があるっちゅーもんや』


生徒1「…」


ウチが悉くバッサリ切り捨てれば、何やもうウチに興味もあらんのか男生徒達は苦い顔してウチの目の前から消えて行った


『…全く、盧笙がここにおったらアンタらこの程度じゃ済まされへんで

怒った盧笙の拳はマジで痛いんやから』


思い出を振り返るようにそう言って、ウチは何事もなかったかのように寮に向けて歩みを進めていた

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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年7月24日 21時

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