第23話 ページ26
簓side
Aの入院の翌日、盧笙に連絡入れて見舞いに来てもらって、面会の後に飴村乱数に話を聞いてAが眠った原因が判明する
怒りより何より、自分がAを守ってやりたかったって思いが強くて、怒りなんてものは抱く事ができなかった
そしてその翌日、零に会って「何が悪いと思う？」なんて聞かれた
そんなん、誰が悪いっていう話ともちゃうやん
ただ俺がAの近くにいてはれなかったあの日の偶然が悪いって、俺自身そう思ってる
零「…人を憎まず罪を憎め、ってか」
簓「…Aの事は俺が守らんでも大丈夫やって、ずっとそう思ってた
俺に似てふざけた事言う妹やけどしっかりしてるんやよ、こいつは」
零「…そうかい」
何もそれ以上は言えなくて、Aが早く目を覚ましてくれないかってそればっかり思って、俺に心の余裕なんてものはなくなっていく
零「…簓が守ってやらなくても、嬢ちゃんは確かにしっかりしてるかもしれねぇ
けど簓、その嬢ちゃんはもしかするとお前に守られてみたかったんじゃねぇのか？」
簓「…？」
零「守りようのねぇ状況に陥って、今になって「守れ」って言うのは到底無理のある話だ
それは嬢ちゃんが悪い
…けど振り返ってみて、今まで嬢ちゃんが我儘言ったりして来た覚えはなかったのか？」
簓「…」
零は突然違和感のある話ぶりでそう聞いてきて、言われて思い返してみてもこれといって思い当たる事なんてない
簓「…聞き分けの良い妹やったから
我儘なんて聞いた事もあらへんし、そない小っ恥ずかしい事言うような妹ちゃうわ
永年反抗期みたいに、俺をよう突っぱねる妹やったで」
零「…それが思い違いだって言いてぇんだよ」
簓「あん…？」
そうすると零はやがてこう言う
零「俺は別に簓が悪いとは言わねぇ
でも簓が思ってるよりも根深い問題が実は隠れてるかもしれねぇぞ
…嬢ちゃんが目を開ける前に、お前さんも自分の「在り方」に向き合ってみても良いんじゃねぇの？」
簓「…？」
何を言っているのかまるで理解できないものの、それ以上零は何も言わずに「また来る」と言って病室を去って行ってしまった
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
