XVIII ページ18
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目が覚めた時、横に女はいなかった。
代わりに置かれていたのは、ブルームーン。夜明けの空と同じ色したカクテルは、まるで空から零れ落ちた涙のよう。花の蜜みたいな甘くて苦いそれはまるであの女にそっくりだ。
月は隠れ、太陽が顔を出し始めた。夜明けだ。
まだほんのりと残る女の温もりを空いたシーツで感じ取る。ぐしゃぐしゃに乱れて、荒れた海のようになっていたシーツを見て呆れた。それは、女になのか自分になのか。
その答えを出す前に、置かれたカクテルを飲み干した。
「馬鹿な女」
思ったよりも甘いそれに、苦味を覚えた。グラスごと飲み干すような勢いで、女との記憶ごと胃の中に納める。
アルコールで自分の感情と身体に殺菌する。
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湯木(プロフ) - ゆうひさん» 返信有難うございます( ;; )本当の事ですよ!この小説の設定が私の性癖に刺さりすぎて辛いです.......季節の変わり目で風邪の引きやすい季節になってきているのでゆうひさんのお身体に負担がかからないぐらいで更新頑張ってください!応援してます! (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8f94a810be (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - 湯木さん» 飛んできてくれてありがとうございます~!!私が銀魂夢を書き始めた頃からお世話になってる愛しのお友達ちゃんです笑エモさを感じてくれてめちゃくちゃ嬉しいです~!!!!ワー!!本当のことならば幸せです… (2019年5月24日 0時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
湯木(プロフ) - 堕天使さんの所から飛んできました!堕天使さんの作品を読む前に題名が目に付いて後で読もうと思っていたのですがまさか堕天使さんのお友達だったとは!!ほんとにエモくて死にそうです.......。類は友を呼ぶって本当なんですね! (2019年5月24日 0時) (レス) id: 8f94a810be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうひ | 作成日時:2019年5月19日 23時