手のひら返し ページ26
亜「おつかれ!」
涼「やっぱりすごいな〜
響くんにも引けを取らないくらい上手かった!」
龍「いや、それ以上や!」
『いやいや...でもありがとう。
自分じゃ勇気出せなかったから、すっきりした!』
隼「...えぇ...なんか...ねぇ?」
裕「うん...はっきり言われると...照れるなぁ。」
玲「きも。」
亜「きもはないでしょ(笑)」
皆がニヤニヤしながら目を合わせてきて、たしかにちょっと奇妙な状況(笑)
そのまま教室に戻ってきたけど...
やっぱり私が教室に入った途端、教室は一気に静まり返った。
ガラッ_____.....シーン
『あの...』
「A〜、お前やるな!」
「何で今まで黙ってたんだよ〜」
『は...?』
教室に足を踏み入れると、今までいじわるされている私を傍から笑ってみていた男子共がヘラヘラ近づいてきた。
今まで散々裏切ってきたのに、私がヴァイオリンを弾けると知った途端このザマだ。
「てかお前よく見るとブスじゃねーし?」
「女子はドロドロしてっから俺らの仲間に入れてやるよ。」
トンッ____
入れてやる、そう言って彼は私の肩に手を置いた。
そのどこまでも上から目線な態度や言葉についに堪忍袋の緒が切れた。
『.....ざけんじゃねーよ...』
「ん?」
『ふざけんじゃねぇっつってんだこのクズが!』
「...!?」
『今まで一緒になって私のことバカにしてたくせに、私の力がわかった途端手のひら返すのか?
そんなの、お前らのがよっぽどクズじゃねーか!』
「いやいや、お前が俺らにヴァイオリン弾けること黙ってたから...」
『実力が全てなの?』
「え?」
『実力のない者はいじめられなきゃいけない、それがルールなの?』
「そうだよ。暗黙の了解っていうか...」
『じゃあ私仲間なんていらない。』
「は?」
『そんなの私はいらない。
私が黙ってても仲良くしてくれる人だっていた。
自分よりできない人間を見下してる人間なんて、どんな人よりよっぽど弱い!』
私はまだ何か言おうとしている男子共を振り返ることなく教室を出た。
なんだあの手の返しようは。
仕返しのつもりだったのに、上手くいったはずだったのに。
なぜだか無性に腹が立って仕方なかった。
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月19日 1時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月18日 14時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月18日 12時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頻度は低いですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いくら | 作成日時:2019年5月15日 22時