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さぼり ページ3

先生「はい。
では実技の評価もしたいので、ヴァイオリンの練習もしてもらいたいと思います。」

「練習!?」

先「とは言っても、そんなに数がないので授業中覚えられなかった人は昼休みにでも音楽室に来て練習してください。」




鑑賞が終わると、先生から予定外の言葉が飛び出した。
私はもう弾く気が起きないヴァイオリンを眺めながら先生に相談しに行った。




『先生、授業抜けてもいいですか...?』

先「どうしたの?具合悪いの?」

『いえ...ただ、ヴァイオリンが苦手というか...』

先「そんなのみんなできるわけじゃないんだから。
ほら、早く練習しなさい?」




私が元ヴァイオリニストだったことを知る人間はこの学校には1人しかいない。

1度 この学校の養護教諭であり、私のおじである鈴木伸之先生に相談した。

でも私はヴァイオリンから縁を切るため、口外しないでほしいと頼んだのだった。




『あ、やっぱりちょっと体調悪くて...』

先「何言ってるの。見え透いた嘘は...」

涼「先生、どうしたんですか?」

先「りょ、涼太さん!Aさんが...仮病を...」

『仮病じゃないです!』

先「元気じゃない!」

『...』

涼「まぁまぁ。一旦保健室で熱計ってきたら?」

先「そ、そうね。いってきなさい。」




助かった。1度も話したことがなかったが、助けてくれたのだろうか。
だとしたら噂の通り王子様のような男だ。





そんなことを思いながら私はおじさんのところへ向かった。




『.....のぶくん。』

伸「おぉ、A。どうした。」

『授業でヴァイオリンやってて...』

伸「...そっか.....まだ無理なんだな。」

『まだじゃないよ、もう弾かない。弾けないの。』

伸「まぁまぁ、ほら ココアでも飲め。」





これまでも弦楽器の実技授業などで気分が悪くなったとき、のぶくんのところに逃げ込んできた。

弾いている最中、父のことを思い出すから。






それからも授業があるごとに、何らかの理由をつけて授業を抜けた。

さすがにクラスメイトは違和感を覚えたようだが知ったこっちゃなかった。

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設定タグ:GENERATIONS , 白濱亜嵐 , LDH   
作品ジャンル:恋愛
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あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月19日 1時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月18日 14時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月18日 12時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頻度は低いですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくら | 作成日時:2019年5月15日 22時

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